「小悪魔教師サイコ」が打ち切り?理由は出版社と裁判沙汰になったから?

三石メガネ先生による“小悪魔教師サイコ”は、原作は2020年にe-Storyサービス「peep(ピープ)」で、チャット小説として発表された作品です。

不良生徒が多いことで有名な私立睦月高校が舞台となり、中でも特に問題児の多いクラス2年B組に焦点を当てたストーリー。

担任いじめによって前任の担任教師に変わり、新任教師・葛西心春が来たものの、彼女にはサイコパスという裏の顔があり、果たして2年B組はどうなっていくのか…。

ドキドキハラハラする展開がたまらない“小悪魔教師サイコ”ですが、実は打ち切りだという噂が囁かれています。

本記事では、“小悪魔教師サイコ”は本当に打ち切りになってしまったのか、なぜ打ち切りと言われているのかをご紹介していきたいと思います。

目次

「小悪魔教師サイコ」作品情報

作品名小悪魔教師サイコ
作者三石メガネ/peep/taskey STUDIO
連載雑誌
出版社taskey

~作品紹介~

高校教師が生徒からのイジメにより入院した。代わりに新しく赴任した葛西先生は、美人でスタイル抜群。そのうえ天然で、きわどいトークにもニコニコ応じてくれる。「私が教師になったのは生徒を幸せにするため」と笑う彼女にまで、悪い生徒たちの魔の手が忍び寄る。しかし生徒たちは知らなかった――葛西先生は、サイコパスだと。

「小悪魔教師サイコ」作品紹介より引用

「小悪魔教師サイコ」は打ち切りした?

“小悪魔教師サイコ”は、打ち切りではなく、中断している状況であるようです。

なぜ中断しているのかは事項で詳しく解説していきますが、中断に至るまでには法的問題へと発展してしまうほどの出来事があったそうです。

現在でも裁判は続いているようですが、漫画版の「comic ヤミツキ」にて連載されている合田蛍冬作画の“小悪魔教師サイコ”は、電子書籍での連載再開に意欲を示しているようです。

「小悪魔教師サイコ」が打ち切りしたと言われている理由

  • ①同じ原作に基づく2つの漫画版が同時期に連載されたため
  • ②長期間の休載により読者が打ち切りだと感じたため
  • ③裁判沙汰となり打ち切り確定だと感じる人が多かったため

「小悪魔教師サイコ」が打ち切りしたと言われている理由は、主に上記3つになります。

詳しく解説していきますので、1つずつ見ていきましょう。

①同じ原作に基づく2つの漫画版が同時期に連載されたため

“小悪魔教師サイコ”は、合田蛍冬さんが描いたぶんか社の漫画版と、peep他で配信されているtaskey STUDIO作画のタテヨミ版の二種類が存在します。

いずれも大まかなストーリーは同じであるものの、キャラクターデザインは全く異なります。

なお、合田蛍冬さん作画のものが先発作品、taskey STUDIO作画のものが後発作品となっています。

作画が異なる状態でありながら、同時期に連載されたことが読者の混乱を招いてしまい、結果的に法的問題へと発展してしまうほどとなりました。

合田蛍冬さんは自身の作品と類似点が多いことについてぶんか社に対応を求めたそうですが、ぶんか社は原作管理会社のtaskeyに対抗できないと説明があったとのこと。

合田蛍冬さんはtaskeyに製作中止を求めましたが、その願いは叶わず、結果として、合田蛍冬さんが描く“小悪魔教師サイコ”の連載が中断されることとなりました。

合田蛍冬さん作画の“小悪魔教師サイコ”が先発作品だったのにも関わらず中断となり、taskey STUDIO作画の後発作品は現在も連載中であることに、モヤモヤを抱える読者も多いようです。

②長期間の休載により読者が打ち切りだと感じたため

先述した「①同じ原作に基づく2つの漫画版が同時期に連載されたため」が打ち切りしたと言われる主な理由です。

この問題によって合田蛍冬さん作画の“小悪魔教師サイコ”は長期間の休載を余儀なくされ、連載再開の目処も立たないことから、漫画製作アシスタントをやむなく解雇したという話もあります。

さらに、内定していた「ピッコマアワード2023」の受賞もこれらの騒動により、受賞することができずに終わりました。

そんな中、中にはこれらの騒動を知らない読者も一部ではいました。

何も知らない読者からは、「なかなか新作が発表されない」「まさか打ち切り?」など、連載が止まっていることを心配し、打ち切りだと感じる人も多くいたようです。

数週間だけでなく、何ヶ月にも渡る休載にはさすがに打ち切りだと思わざるを得ない状況となり、打ち切りだという噂へと繋がってしまっているようでした。

③裁判沙汰となり打ち切り確定だと感じる人が多かったため

“小悪魔教師サイコ”は、同時期に同じ原作に基づく2つの漫画版が連載されたことで、読者はどちらを読むべきか、一体どういうことなのか、大きな混乱を巻き起こしました。

ぶんか社で連載していた先発作品となる合田蛍冬さんの“小悪魔教師サイコ”は、ぶんか社に対して対応を求めたものの、原作を管理しているtaskey社に対抗できないと説明。

ぶんか社の対応に納得できない合田蛍冬さんは、ぶんか社を訴えることを決め、いまだに決着はつかない状況であります。

長い期間も裁判の決着がつかないことや、そもそも裁判沙汰になってしまったことなどで、読者からは諦めの声も多数囁かれています。

裁判にまでなってしまった合田蛍冬さん作画の“小悪魔教師サイコ”は、再開することはなく、休載されたまま事実上の打ち切りになるだろうと感じる読者は多いようです。

「小悪魔教師サイコ」の作品評価

『小悪魔教師サイコ』は、緊迫感のあるストーリーと独特のキャラクター、そしてサスペンスとコメディのバランスが魅力的な学園サスペンス漫画です。

異色の教師が生徒たちの問題に巧妙に向き合い、解決していく様子は、シリアスでありながらコミカルで、読者にとって新鮮な刺激を与えます。

また、人間関係の深い描写やダークな展開、謎解きの面白さが、物語に深みと独自性を与えています。そのため、サスペンスや学園ドラマ、心理戦が好きな読者には特におすすめの作品です。

そんな小悪魔教師サイコについて、以下よりさらに詳しい評価をまとめていきます。

スリリングで緊張感のあるストーリー

『小悪魔教師サイコ』のストーリー展開は、緊張感のあるサスペンスが特徴的です。学園を舞台とした物語であるため、読者は学校内で起こるさまざまなトラブルや事件に引き込まれます。

事件の中心にいるのは主人公が扮する「サイコ」な教師で、彼が生徒たちの抱える問題や秘密を巧みに暴きながら、問題を解決していく展開が毎回スリルに満ちています。

特に、物語は次々と事件が発生し、それらの背後にある陰謀や権力争い、過去の出来事などが複雑に絡み合っており、ページをめくる手が止まらないという感想が多く寄せられています。

また、次に何が起こるかわからない意外性のある展開が読者を飽きさせず、エピソードごとに盛り上がりを見せる構成となっています。

主人公・サイコ教師のキャラクター

主人公は通常の教師とは一線を画する異色の存在です。表向きは生徒に慕われる教師ですが、裏では冷徹で頭の切れる「小悪魔」的な側面を持っています。

一番の特徴は、生徒たちに対して厳しくも巧妙なやり方で問題解決に導くことです。時に冷静かつ計算高い行動を取り、まるで「悪魔のささやき」のように生徒たちを追い詰め、真実に向かわせます。

しかし、その背後には生徒たちの成長や学校をより良くしようとする思いがあるため、「単なる悪者」ではなく「小悪魔的な魅力」があるキャラクターとなっています。

読者からは「憎たらしいけれど憎めない」「不思議な魅力に引き込まれる」という声が多く、そのアンチヒーロー的な性格が物語のスパイスとなっています。

人間関係や心理描写の深さ

物語の舞台が学校ということもあり、人間関係やキャラクターの心理描写が非常に濃密に描かれています。

特に、生徒たちの悩みや葛藤、いじめや家庭環境といった現代の学園生活におけるリアルな問題が、非常に現実味を持って描かれています。

登場人物の心理描写は丁寧で、彼らが抱える問題に対する心の葛藤や、環境によるプレッシャーが細かく表現されているため、読者は彼らの感情に共感しやすくなっています。

また、教師と生徒たちのやり取りを通して見える人間の闇や弱さ、またそれを乗り越えて成長していく姿が描かれており、ただのサスペンスに留まらず、ヒューマンドラマとしての深みを持っている点が多くの読者に支持されています。

サスペンスとコメディのバランス

作品の魅力の一つに、シリアスとコメディのバランスが絶妙である点が挙げられます。

物語のメインはサスペンスであり、緊迫した事件や問題解決のシーンが続きますが、時折挿入されるギャグやコミカルなキャラクターのやり取りによって、重くなりすぎない絶妙なバランスが保たれています。

特に、サエコの毒舌やブラックジョーク、生徒たちのドタバタな反応など、コミカルな要素が緊張感を和らげつつも物語のテンポを崩さないように巧みに配置されています。

このバランスによって、シリアスなテーマを扱いつつも読者に飽きさせない工夫が感じられ、「読んでいて楽しい」「シリアスとコメディの切り替えが面白い」といった意見が多く聞かれます。

生徒たちの成長と多様なキャラクター

作品には多くの生徒が登場し、それぞれが異なる悩みを持っています。サエコとの関わりの中で、彼らは自分の問題に直面し、少しずつ変わっていく様子が描かれています。

いじめやトラウマ、自己否定などのシリアスな問題がテーマになることも多いですが、サエコが巧妙に問題を解決に導く中で、生徒たちが自分の弱さや恐怖と向き合い、成長していく過程は読者の共感を呼びます。

また、登場する生徒たちは個性豊かで、優等生から問題児、影のあるキャラクターなどさまざまなタイプがおり、読者が共感できるキャラクターを見つけやすいという点も魅力です。

こうしたキャラクターたちが物語の中で変化していく様子が丁寧に描かれているため、「人間ドラマとしても楽しめる」と評判です。

ミステリー要素と謎解きの面白さ

作品のもう一つの大きな魅力は、謎解きの面白さです。学園内で次々に起こる事件やトラブルに対し、サエコがどのような手段で問題を暴き、解決していくかが物語のカギとなります。

事件の背後に隠された人間関係や陰謀、意外な真相が次々に明らかになり、読者は「次はどんな事件が起きるのか」「どう解決するのか」と予測を楽しみながら読むことができます。

また、事件の解決には鬼桐の頭脳戦や心理戦が多く含まれており、その戦術やトリックが巧妙で「ミステリーファンにとっても見どころが多い」という意見が多いです。

過激でダークな展開

『小悪魔教師サイコ』は、学園漫画でありながらも、過激でダークな展開があることも特徴です。

時には生徒の持つ深い闇や学校という閉ざされた環境での陰湿な出来事、教師たちの裏の顔が描かれるなど、リアルでシリアスなテーマが含まれます。

いじめや家庭問題、教師と生徒の権力関係といった現代の教育現場の問題をリアルに描写するため、ショッキングなシーンや刺激的な描写が多いという点が、作品のスリリングな魅力を増しています。

このダークなテーマが、物語全体の緊張感を高め、読者にリアリティとサスペンスを感じさせています。しかし、その一方で一部の読者には「内容が重くて暗い」「刺激的すぎる」と感じる人もおり、好き嫌いが分かれる部分でもあります。

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