英呈平原の戦いは秦軍の大勝利によって幕を閉じ、新鄭には大混乱が生じてしまいます!
第二将博王谷将軍が討ち取られて敗北と、まさか彼が討ち取られてしまうなんてと、驚愕に振るえる寧姫!
そして韓王都・新鄭に混乱が巻き起こってしまうと、この混乱の中で寧姫は、いったいどう動くのか?
秦軍の侵攻を止める手立てはあるのかと、韓国の取るべき道は?
そんな第830話をまとめていきます!
寧姫敗北を知る!
博王谷討死!騰との密談から一転
今回は寧姫が博王谷将軍が討ち取られてしまったと、そんなショッキングな情報から始まってしまいましたね!
騰と密談が終わり、今後の事を考えていた中で博王谷が死に、洛亜完が敗れたという事実は、あまりにもショックな内容だったと思われます。
まさか国に戻る前に伝令からそれを聞いてしまうとは・・・彼女のショックは計り知れないモノになったでしょう。
でもなんで王都ではなく、こんなところに居るのかと、後に問題にならないのでしょうか?
混乱する新鄭の政局と文官たちの動揺
そんな心配もありますが今は、向ってくる秦軍に対しての会議が始まっていきます!
当然、新鄭は混乱に陥ってしまっていました!
洛亜完が敗れたと、あれだけ勝利を確信していたのに負けてしまった事が、よほど信じられなかったのでしょうね。
数で勝っていたはずの軍が、まさか秦に破れてしまうとはと、そこまで考えていなかったのか、文官達の表情は愕然としている、とんでもない表情をしています!
さらに軍は東砂平原まで後退してしまったと、秦軍はさらに迎撃していると、洛亜完からの報告は、文官達をさらに困惑させてしまいました!
信によって博王谷が倒された上に、圧倒的なまでに秦の軍勢に蹂躙されてしまったことがショックだったようです。
今にも大混乱が起きてしまう状況の中で、ついには洛亜完を呼び戻して王都を守らせろと、様々な命令が飛んでしまいます。
これは完全に混乱と混迷を極めていますね。
間違った伝令が飛ぼうとしている中で、張宰相はこの騒ぎを静めようとするも、彼にまで攻撃が及んでしまいます。
この敗戦の責任はお前にあると、また王族の出でないのに命令をと、不満を口にする者まで出てしまう始末。
もうこの国末期だよ・・・
これはもはや韓国に未来はありませんね。
王もこの場の雰囲気に関して絶望しているようで、寧姫もこの状況に呆れているを通り越して悲しそうな顔を見せています。
はたして韓国の命運はこれまでなのでしょうか?
咸陽歓喜に沸く!
信の勝利と騰将軍の評価
さてここで場面は変わりまして咸陽となります。
どうやら咸陽では英呈平原の戦いで騰将軍の完勝と報告を受け、ついには信が敵副将である博王谷を討ち取ったと聞き、韓軍は退却していったと、その報告に昌文君と文官達は歓喜の声を上げて大喜びしています!
東砂平原まで退がったとされる韓国の敗退と、これは秦にとって大きな勝利になったのでしょう!
被害の大きさと今後への不安
しかし被害状況に対して場の空気が暗くなってしまいます。
何せ今回の戦では新兵を総動員しての大戦争でしたから、被害は極力抑える事が出来ても、古参兵が前面で戦ったが故に、相当の被害が出てしまった事にもなります。
新兵が古参になるのは、相当の時間が必要になってしまうことや、また古参兵がいなくなってしまう事で、兵士の練度にも大きな影響が出てしまいます。
しかも今回の戦では飛信隊の面々にも被害が多く出ており、古参兵で精鋭部隊でもある飛信隊の被害も尋常ではありません。
それを不安視する文官達は被害がどれだけ出てしまったのかと、それを知る事が恐ろしくて戸惑っている感じですね。
そんな中で政が伝令に尋ねると、騰将軍からの言葉をそのまま伝えてきます
・・・上々である!
と、そんな言葉が返ってきたのです。
これは上手く場の空気を収めた言葉になったようで、昌文君は現場の将の声が、最も正確に戦況を伝えていると語り、騰の言葉であるのなら今回の戦は、韓国攻略に関しての大きな勝利とも成ったわけです。
このまま進軍を騰に任せていけば、間違い無くこの戦争は秦に勝利があると確信した昌文君は、政に向って進言してきます。
副将を失う大被害を被ってしまったとなれば、現在の洛亜完には、もはや軍を立て直す事は不可能に近いと、東砂平原で騰を止められる余力は無い筈と、騰の軍勢が韓軍を打ち破れる可能性が出てきます!
昌文君の言葉に政は今回の戦に勝利を確認している様子です。
いよいよ見えて来ると、韓王都である新鄭の攻略に確信を見出していると、今回の戦の終わりも見えだしている感じですが、はたしてこのまま無事に終わるのでしょうか?
色々な不安を残したまま迎えて行く今回の戦。
例え秦が勝利をしても、今回の被害は大きなモノとなってしまいました。
今後の事を考えれば、常に気が抜けない状態になってしまったとも言えます。韓国を支配しても問題は山積みと、政の苦労もしのばれてしまいますね。
揺れ動く新鄭!
逃げ惑う王族と自分勝手な民たち
さて今回のラストを迎えるに当たって映し出された新鄭では、どうやら混迷の大騒ぎが起きている様子です。
何せ頼りにしていた洛亜完が敗戦し、後退しながらも戦っている状況となってしまい、文官達や宰相など、政治に携わる面々は大騒ぎになっています。
王も既に覚悟を決めているのか、静かなもので何も言ってきてはいません。
そのせいなのか張宰相側と王族出身者側での言い合いが続いている様子です。
これはまさに不毛な言い合いとしか言い様がありません。
この状況でここまでケンカが出来るものだと、呆れてしまうばかりです。
そして寧姫もその矢面に立って、色々と苦労を強いられている感じですね!
王族の親類やその妻にと、様々な立場の女性達に詰められている寧姫と彼女の苦労も忍ばれてしまいます。
どうやら既に王宮内では新鄭が落ちてしまうのではと、今回の戦の敗北を悟っている連中がいるらしく、すでに逃げの算段を立てている様子ですね。
誰もが自分の親類縁者や子供や孫を逃がそうとするなど、もはや国を捨てる者までも出始めている様子。
しかも財産を持って逃げだそうとするなど、もう自分達の事しか考えていません。
寧姫に強めって来る連中もいるなど、完全にこの国は終わりを迎えようとしているみたいですね。
この様子では王族に責任を追わせて逃げ出す連中も出てくるかもしれませ。
中には寧姫に対してキツい言葉で詰め寄ってくる者もいるなど、完全にこれは士気が乱れてしまっている様子です。
寧姫、崩壊の中で民を思う
しかし寧姫はあくまでも、この混沌とした場を宥めようと一生懸命に奮闘している様子。
なんとも健気ですね。
今彼女が出来る事は、変な行動に走らせないために説得するしかないと、彼女は相当に苦労を強いられている様子。
ついには苛立ってか、皆自分のことばかりと寧姫は苛立ちを表に出してしまうほど、今のこの現状にウンザリしている様子です。
騰が寧姫に告げていた韓が滅びるとは、まさにこの事を言っていたのかもしれません。
王族は民のことを考えず、自分の事ばかりを考えていると、寧姫は民を救いたい気持ちで一杯なんでしょう。
韓の民は救えると告げてくれた騰の言葉が反芻しながらも、寧姫は決して負けてたまるかと、徹底抗戦を決意している様子ですが、はたして彼女の想いは実ることが出来るのでしょうか?
一人ではもはや支えきれない韓国の崩壊と、これは騰に助けを求めるべきではないのでしょうか?
そうすれば寧姫だけでも助けて貰えるかも知れません。
しかしそれには王を説得し、混乱している文官を説得しなければいけないと、以前にして問題は山積みです。
はたして寧姫はこの混乱の中で国を救えるのか?
次回に続きます!