前回の819話では、騰将軍が寧様に「韓の降伏」を要求するシーンで終わりました。詳しくは、こちらのキングダム819話のネタバレ感想考察【騰将軍は寧様へ韓の無条件降伏を要求】をどうぞご覧ください。
そして本記事は、2024年12月12日(木)に発売されたヤングジャンプ54号に掲載された、キングダム820話の感想考察記事です。
まだ820話を読んでいない方はネタバレになってしまうので、先にヤングジャンプで読んでから当サイトへお越しください。
さて、820話ですが、今回も見ごたえのある内容でした。騰将軍と寧様の恋のフラグが立ちまくりでしたよね(笑)
詳しくは本記事で解説していくので、気になる方はどうぞ最後までご覧ください。
キングダム820話のネタバレ考察【騰将軍と寧様の交渉決裂!そして二人に恋のフラグが】
キングダム820話は、ただただ騰将軍と寧様の会話が描かれただけだったのですが、かなり濃い内容でしたね。
そんなキングダム820話について、以下の項目に沿って感想と考察をまとめていきます。
- 寧様の答えは?
- 本物の戦場を見た寧様の反応
- 騰将軍の出撃!狙うは洛亜完
寧様の答えは?
キングダム819話では、騰将軍が寧様に対して「新鄭の無血開城」を要求したシーンで終わりました。
そして820話では、さっそく寧様の回答したのですが・・・「和平会談と思ってやって来た私がバカでした」と一言。
続けて寧様は、「韓は降伏しない。最後まで徹底抗戦する」と宣言したのです。
民たちが根づいて生活してきた全ての歴史がそこで終わる。韓人でなくなり、魂は失われてしまう。そうならないために男たちは今戦っている・・・「韓」を想っての発言のようでした。
寧様はただのお姫様なのですが、「韓」という国をいかに大事にしているかがわかるシーンでしたね。現時点では韓のお姫様ということなので敵ですが、個人的に絶対に死んでほしくないキャラクターです。
さて、そんな寧様の回答を聞いた騰将軍は、最後に見せたいものがあると言い、寧様を丁寧ではあるものの少し強引に自分の馬に乗せるのでした。
騰将軍が見せたいものとはいったい・・・まぁ、戦場を見せに行くのだろうとほとんどの読者はわかったのですが、それよりもここは寧様の表情に要注目ですね。
恐らく、というか意図的に作者は「寧様の頬を少し赤らめた」のでしょう。これは絶対に伏線です。騰将軍と寧様の恋のフラグが立ちました。
騰将軍と寧様の恋のフラグが立ったという余談はさておき、騰将軍は馬を進めて目的の場所へ向かおうとしています。
そこで寧様は騰将軍に対して、「韓を滅ぼしに来た憎き六大将軍。しかし、私を支える手はとても優しく、いたわりを感じる」と心の中で呟くのでした。いや、フラグ立てすぎ(笑)
対して騰将軍は話を続けます。秦軍が韓の城門を強行突破するのか、無血開城するのかでどのような違いがあるのかを語りました。
要約すると、以下の通りです。
- 強行突破・・・末端の兵士にまでは制御がきかず、城内は火の海に。一般市民にも多くの犠牲が出る。
- 無血開城・・・城内には騰将軍が選んだ正規兵のみ入れる。悲劇は城内で起きない。起きさせない。
そして、その話が終わると同時に、ある場所へ到着するのでした。
本物の戦場を見た寧様の反応
騰将軍が見せたかったのは、本物の戦場でした。
今回は普段のキングダムでは描かれないような、かなりショッキングな描写でした。といっても、これが本当の戦場でしょう。いつもは意図的に綺麗な戦いしか描いていないのです。
さて、本物の戦場を見た寧様の反応は・・・目に涙を浮かべ、吐きそうになっていました。気が強いと言っても、お姫様です。生の戦場は初めてなので、かなりの衝撃を受けたに違いありません。
騰将軍は、「戦い」がどのようなものなのかを伝えたかったようです。騰将軍が言うには、戦いに誉の光は輝いていない。蔓延しているのは、無念の死ともがき苦しむ声だけと言うのでした。
続けて、国のため家族のためと奮い立つのは開戦前だけで、いざ始まると恐怖と苦痛に耐えて血を流すだけ。そしてそのあとは、彼らを待つ家族が苦しむと言うのでした。
キングダムという作品は、言わずもがな迫力ある戦闘シーンが好評です。しかし、実際の戦場は騰将軍の言う通りなのでしょう。
そんな残酷な戦場について語り、生で見せられた寧様は・・・「この光景は王室として見ておくべき。私は目をそらさない」と、涙を浮かべながら言うのでした。気の強いお姫様です。
さて、ここからは騰将軍の胸の内の話です。今回、なぜ危険を冒してまで強引に寧様と会おうとしたのか・・・理由は、寧様という人物が心から国と民のことを考える人物だったからのようです。
そして、寧様がどのような答えを出しても、その考えを尊重し応援すると言うのでした・・・そして、二人はここで別れることになります。
騰将軍の出撃!狙うは洛亜完
騰将軍は別れ際、寧様に「洛亜完」の首を取って新鄭へ行く。どういう形であれ再開いたしましょうと言うのでした。
そして、騰将軍は乱戦の中へ。まずは干央の元へ合流するために、ファルファルと駆けていくのでした・・・
以上、キングダム820話の感想と考察でした。会話だけだったのですが、騰将軍と寧様が今後結ばれるのであろう伏線が描かれたりと、個人的には大満足の話でした。
ただ、「洛亜完の首を取って新鄭へ行く」というセリフは個人的には残念です。できれば死んでほしくないですし、秦軍の将軍として活躍する姿を見てみたかったので・・・
とはいっても、セリフのまま洛亜完が打ち取られると決定したわけではないので、「洛亜完の生け捕り」を信じて次の話を心待ちにしようと思います。