ハガレンって打ち切りで最終回だったの?そのせいで最終回がひどいって聞くんだけど・・・このような疑問をお持ちの方が多いので、ハガレンの最終回について調査してきました。
その内容をもとに本記事をまとめているので、「ハガレンの最終回がなぜひどいと言われているのか。打ち切りのは本当なのか」気になる人は必見です。
「鋼の錬金術師」の作品紹介
作品名 | 鋼の錬金術師 |
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作者 | 荒川弘 |
巻数 | 全27巻 完全版:全18巻 |
連載雑誌 | ガンガンコミックス ガンガンコミックスデラックス(完全版) |
連載期間 | 2001年8月号-2010年7月号 |
~作品紹介~
兄・エドワード・エルリック、弟・アルフォンス。2人の若き天才錬金術師は、幼いころ、病気で失った母を甦らせるため禁断の人体錬成を試みる。しかしその代償はあまりにも高すぎた…。錬成は失敗、エドワードはみずからの左足と、ただ一人の肉親・アルフォンスを失ってしまう。かけがえのない弟をこの世に呼び戻すため、エドワードは自身の右腕を代価とすることで、弟の魂を錬成し、鎧に定着させることに成功。そして兄弟は、すべてを取り戻すための長い旅に出る…。
「鋼の錬金術師」第1巻より引用
『鋼の錬金術師』は荒川弘によるダークファンタジー漫画。2001年から2010年まで『月刊少年ガンガン』で連載され、略称は『ハガレン』です。
物語は錬金術が存在する19世紀のヨーロッパを舞台にしており、連載終了後の2017年にはガンガンONLINEでリバイバル連載が始まりました。
最終回は通常より20%多く印刷されたにも関わらず完売し、異例の再掲載が行われました。また、最終巻は152万部を記録しました。
全世界での累計発行部数は8000万部を超え、SQUARE ENIXのコミックとしては最高記録を持っています。
鋼の錬金術師(ハガレン)の最終回(結末)がひどいと言われる5つの理由
- 理由①:物語の方向性や世界観が変わってしまった
- 理由②:二人の兄弟の罪を償う描写はなかった
- 理由③:兄(エドワード)とウィンリィの間に子供ができた
- 理由④:ご都合主義なのが気に入らない
- 理由⑤:作者の意見が二転三転している
鋼の錬金術師がひどいと言われる理由は上記の5つです。
それぞれ解説していきます。
理由①:物語の方向性や世界観が変わってしまった
鋼の錬金術師は、最初は“死んでしまった母親を人体錬成して蘇らせる”と言った禁忌を犯してしまった二人の兄弟が、失ってしまった兄(エドワード)の手足と、弟(アルフォンス)の体を取り戻す方法を探す旅に出る、といったストーリーでした。
しかし、途中からは“仲間たちみんなで力を合わせて巨悪に立ち向かい世界を救う”といったテーマに変わっていってしまったように感じた人が多くいたようです。
漫画の後半あたりから、すっかり物語の方向性や世界観がガラリと変わってしまったと感じた人が多く、最終回に向けての全体的な本作のテーマのずれに「ひどい」と感じた人の意見が多く見受けられました。
理由②:二人の兄弟の罪を償う描写はなかった
流行り病で亡くなってしまった母親を生き返らせるために人体錬成という禁忌を犯した二人の兄弟の大きな罪を、どのようにして償うのかを最終回では期待する読者が多くいました。
というのも、作者のインタビューにて「この二人の罪は最後にきっちりと償ってもらいます」とコメントされていたのです。
しかし、二人の兄弟が罪を償うような描写は最終回で描かれることなく、「お父様」と呼ばれる巨悪を倒し世界を救ったことで、あたかも許されているかのような雰囲気となっていると感じる人が多数いました。
そのため、「罪と向き合わずに終わっていいの?」「登場人物全員がハッピーエンドで終わるなんて心底気に入らない」など、結末に対して不満やモヤモヤを感じる人の声が多くありました。
中には、弟(アルフォンス)が復活する代わりに兄(エドワード)が死亡する、記憶喪失か心を失った状態になる、この世界から錬金術そのものが消えるなどの展開を期待していた人もいました。
理由③:兄(エドワード)とウィンリィの間に子供ができた
二人の兄弟の幼馴染みである、機械鎧整備士を生業としている“ウィンリィ”。
ウィンリィはエドワードに対して恋心を抱いており、エドワードの機械鎧は製作・整備ともウィンリィが全て行っています。
そんな二人の間に、最後には子供ができた描写がありました。
本来であれば喜ばしいストーリーとなるはずですが、鋼の錬金術師の作風や今までの世界観からして「こういう展開は期待してない」と辛口なコメントがありました。
本作品はシナリオが非常に暗いところが評価されている部分もあるために、最後にこのような明るい展開には急展開すぎて「ちょっと違う…」と否定的な声が上がっています。
なお、この回の連載前に作者が出産したばかりだという情報があり、「プライベートの出来事を作品に取り入れなくても…」と不満に思う人も多数おり、「ひどい」という声へと繋がってしまっているようでした。
さらに、弟のアルフォンスは、“お父様”を倒すために一緒に戦ってきた中華系の女の子(メイ)とカップルになっているような描写もありました。
そのため、至る所でハッピーエンドとなり、まるでラブコメのような展開だったと、期待していたものとは違ったという声も目立っていました。
理由④:ご都合主義なのが気に入らない
錬金術の万能素材“賢者の石”は、ストーリー序盤では“大勢の人の命でできているために絶対に使わない”と言っていました。
しかし、いざ窮地に立たされた状況になると、“石の中の人たちが納得してくれている”という理由から賢者の石をサラッと使う描写がありました。
大勢の人たちの命(賢者の石)を犠牲にして自身が幸せになることも良しとされているような展開には、「命がテーマのこの漫画にこれはないだろう」「釈然としない」など批判する声が殺到していました。
理由⑤:作者の意見が二転三転している
原作者である荒川弘さんは、以前からずっと「連載当初から最後は決めている」と何度も発言していました。
しかし、他のインタビューでは「9年に渡る連載で答えを見つけた」と答えてもおり、ファンからは「いつも話が二転三転している」と信頼性に欠けるという人もいました。
「だから物語の中でも設定がコロコロ変わるのか」「その場の都合で主旨がブレてる」などの否定的な声も多く、鋼の錬金術師の漫画全体に対してのイメージが「ひどい」と感じてしまう人もいるようでした。
「人とは何か」「人間の罪を提示したい」と作者は語っていたために「その集大成がこれなんて期待外れ」「ショック」という声もあるほか、「命や死に対する感情が薄い人…」と作者に対して残念に思う人も少なくはなかったようです。
鋼の錬金術師(ハガレン)の最終回がひどいと言われる5つの理由まとめ
- 理由①:物語の方向性や世界観が変わってしまった
- 理由②:二人の兄弟の罪を償う描写はなかった
- 理由③:兄(エドワード)とウィンリィの間に子供ができた
- 理由④:ご都合主義なのが気に入らない
- 理由⑤:作者の意見が二転三転している