『BORUTO -TWO BLUE VORTEX-』第22話では、ボルトと人神樹のリーダー格・十羅の一騎打ちが本格化。
ボルトの新技「渦彦」すら通じない十羅の適応力と、心理戦を交えた“愛”への探求が、戦いの中で異様な存在感を放ちました。さらに、十羅の登場によって木ノ葉丸を含む周囲の忍たちも窮地に追い込まれる中、ボルトはひとりで絶望に抗い続けます。
次なる第23話では、この均衡がどう動くのか、ボルトにどんな進化の兆しが見られるのかに注目が集まります。
十羅の真の力――尾獣玉の応用と恐るべき対応力
「渦彦」はなぜ通じなかったのか?原理の見破りと対処の速さ
ボルトの切り札である「渦彦」は、十羅によって瞬時に無力化されました。その理由は、十羅自身の尾獣玉と同じ回転エネルギーを利用した攻撃だったからです。類似する原理をすぐに解析し、内部から打ち消す十羅の対応力は、単なるパワー型ではない知性の存在を示しています。
十羅の知性と“愛”への執着が意味するもの
戦いの中で十羅は「愛」についてボルトに問いかけました。これは情報収集のための会話に見えつつも、人間の感情への深い興味を持っている証拠です。彼の行動には、ただの戦闘本能だけでなく、“理解”しようとする知性があり、これが次なる戦略の起点になる可能性があります。
その力、尾獣級?今後の脅威度をどう見るか
尾獣玉に類するエネルギーを使いこなし、それを解析して他人の技を封じる能力。十羅の強さは、もはやかつての尾獣と並ぶか、それ以上とも言えるかもしれません。もしこの力が神樹全体の平均だとすれば、今後の戦いはますます過酷なものになっていくでしょう。
渦彦が破られた今、ボルトに残された選択肢とは?
戦術の限界と“次なる切り札”の必要性
十羅の圧倒的な対応力により、ボルト渾身の新技「渦彦」はあっさりと無効化されてしまいました。これまで培ってきた飛雷神の応用や機動戦術が通じない敵に対し、もはやこれまでのやり方では突破口が見出せません。今、彼には“次なる切り札”が求められています。それは、これまで隠してきた術か、あるいは仲間や過去の因縁すら巻き込む“最後の賭け”かもしれません。ボルトの脳裏にはすでに、未来を変えるための一手が浮かんでいる可能性も――。
カーマ発動の可能性とリスク
追い詰められた状況の中、最も現実的でありながら最も危険な選択肢が、“カーマ”の発動です。封印されていた力を解き放てば、モモシキの干渉を呼び起こすリスクが再燃します。意識の主導権を奪われる可能性もある中で、それでも使うのか。ボルトの苦悩は、単なる力の有無ではありません。「勝つために自分を捨てる覚悟があるのか?」という、魂の問いに答えなければならないのです。
ボルトは“未来”のために何を賭けるのか
仲間を守るため、家族を救うため、そしてあの時約束した“最悪の未来”を変えるため――ボルトが背負ってきたものは、あまりにも大きい。もはやただの少年ではない彼が、極限状態で選ぶ次なる一手。それが命を削る禁断の力でも、過去を暴く危険な術でも、すべては“未来”を繋ぐため。カーマ、そしてモモシキすらも使いこなす覚悟を見せるのか。次なる瞬間、ボルトはその運命に踏み込むことになるでしょう。
十羅の問いかける“愛”――戦いの裏に潜む心理戦
十羅の目的は「勝利」ではなく「理解」なのか?
戦いの最中、十羅はボルトに対して“愛とは何か”を問いかけました。これがただの挑発ではなく、彼自身の存在理由や行動原理に深く結びついている可能性があります。十羅にとって「愛」は未知の概念であり、それを知るために戦っているのかもしれません。
ボルトが見せる“怒り”と“冷静さ”の両立
十羅の問いに対し、ボルトは動揺しつつも、隙を突いて反撃を試みました。この反応こそ、ボルトの精神的成長の証です。“怒り”を戦いのエネルギーに変えつつも、冷静に相手を観察し、一手先を読もうとする姿勢が描かれました。
愛に執着する十羅の危険性
愛という概念に異常なまでに執着している十羅は、理解不能な行動をとるリスクを孕んでいます。彼の価値観は人間とは異なり、理性や常識が通じない領域にあります。この“読めなさ”こそが、十羅を脅威たらしめる最大の要因となっているのです。
十羅に敗れた時――ボルトが背負う“最悪の未来”とは?
「最悪の未来」は現実になるのか?
ボルトは過去に「最悪の未来」を見たと語っており、それが今まさに現実化しようとしています。もし十羅に敗北すれば、木ノ葉は再び未曾有の危機に陥り、仲間たちの命も危ぶまれることになります。ボルトにとって“負けられない理由”がここにあります。
カーマ発動の兆しか?極限状態が引き金に
渦彦が通用しなかった今、ボルトが十羅を前に再び“カーマ”を使う展開もあり得ます。かつてモモシキと共に歩んだ力を、今の自分として制御できるのか。極限状態がカーマ発動の引き金となる可能性に注目が集まります。
ボルトの“選択”が世界を変える鍵に
もしこの戦いの中でボルトが新たな力を得るとすれば、それは単なる技術ではなく“意志”の進化によるものになるでしょう。力の扱い方、敵との向き合い方、すべてにおいて“選択”が問われる局面です。ボルトの決断が世界を左右するかもしれません。
揺れる木ノ葉の忍たち――戦局を左右する“選ばれし者”とは?
木ノ葉丸の違和感が“全能”に亀裂を入れるか?
祭を倒した“カワキ”=ボルトに対し、木ノ葉丸が覚えた違和感。それは「本来なら喜ぶはずの勝利」に対する混乱でした。この感情のズレこそが“全能”による記憶改変への無意識の抵抗であり、やがて木ノ葉丸を覚醒の道へ導くかもしれません。
ミツキとアラヤ、仲間の危機に動く時
ヨドやサラダの安否が不明な中、ミツキとアラヤは焦燥感を募らせています。戦場に向かう決断を下せるかどうかが、戦局のバランスを大きく左右する可能性があります。特にミツキの“本能”がどこへ導くのかが鍵となりそうです。
次に“全能”を破るのは誰なのか?
サラダに続き、木ノ葉の忍の中から“全能”の影響を打ち破る者が現れる展開も考えられます。違和感や記憶の断片、強い感情が引き金となり、誰かが“真実”に気づくとすれば――それは木ノ葉の反撃の始まりを意味するでしょう。
まとめ
第22話では、十羅との激闘の中でボルトの新技「渦彦」が通じなかったことが衝撃的に描かれました。尾獣玉を応用するような十羅の対応力の前に、ボルトは再び限界を突きつけられます。
しかし、ボルトの強さは技術だけでなく、信念と決意に裏打ちされています。渦彦が破られた今こそ、彼の“次なる一手”が試される時。カーマの発動や新たな術の登場も含めて、さらなる進化に期待が高まります。
一方で、木ノ葉丸の中に生まれた違和感や、ミツキたちの行動も今後の鍵を握る要素となりそうです。“全能”に支配された世界に、風穴を開ける者たちの動きから目が離せません。