極黒のブリュンヒルデは、特殊能力を持つ少年少女が、能力者を量産している研究所の陰謀に巻き込まれていくSF漫画です。
「エルフェンリート」を描いた岡本倫先生による久々のダークファンタジーということで、多くの読者が物語の結末に期待していました。
しかし、2016年に迎えた最終回は「超展開」「打ち切り」などと酷評されており、「いい終わり方だった」とする意見はほとんど見かけません。
今回は極黒のブリュンヒルデの最終回について、読者の不興を買ったと思われるポイントを紹介していきます。
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「極黒のブリュンヒルデ」の作品紹介
作品名 | 極黒のブリュンヒルデ |
作者 | 岡本倫 |
巻数 | 全18巻 |
連載雑誌 | 週刊ヤングジャンプ |
連載期間 | 2012~2016年 |
~あらすじ~
子供の頃に事故で死なせてしまった幼なじみが忘れられない高校生・村上良太は、彼女との約束を果たすべく、天文部に在籍し宇宙人を探していた。ある日、良太のクラスにその幼なじみと瓜二つの美少女・黒羽寧子が転校してくる。どこか浮世離れした彼女の秘密とは一体…!?
「極黒のブリュンヒルデ」第1巻より引用
「極黒のブリュンヒルデ」の最終回・終わり方がひどいと言われる理由
- 数々の伏線が未回収のまま終わったから
- ラスボスに全く感情移入できないから
- 複数の悪人が放置されたまま終わったから
- 恋愛要素が決着せずに終わったから
極黒のブリュンヒルデの最終回は、主に上記のような理由で「超展開」「打ち切り」などと騒がれました。
それぞれ解説していきます。
①数々の伏線が未回収のまま終わったから
極黒のブリュンヒルデは世界観が非常に複雑な作品であり、最終回に至るまで数多くの伏線が描かれてきました。
例えば、培養中の宇宙人の赤ちゃんや、「タリスマン」と呼ばれる謎の生命体。
いずれも明らかにその後の展開に関わってきそうな存在でありながら、作中では一度言及したのみで、その後全くストーリーに絡んでいません。
さらに酷いのが、一般人の八田結花が「新人類のイブ」として連れてこられるシーンなど、複数の重要な場面が単行本収録時に丸々カットされている点です。
伏線が回収されないどころか、伏線自体がなかったことにされていれば、「打ち切りに向けて物語を圧縮した」などと邪推されるのも仕方のないことでしょう。
②ラスボスに全く感情移入できないから
本作のクライマックスでは、研究所の手で再生された宇宙人・ロキが暴走し、それを主人公の村上良太らが食い止めるという戦いが描かれます。
しかし、このラストバトルは全くといっていいほど盛り上がりませんでした。
というのも、かつて人類を創造した神族(宇宙人)は、ロキ一体の手で滅ぼされています。
この設定だけで分かる通り、ロキは完全に人智を超えた存在であり、そこに人の心やヒューマンドラマは一切存在しません。
研究所所長の九千怜には死んだ妹を蘇らせるという大義があり、ハーフ宇宙人の村上勇太にも女性を好意から誘拐する程度の俗っぽさはありました。
これら、過去に登場した魅力的な敵キャラに比べると、ロキは読者にとって非常に感情を乗せにくいキャラだったといえます。
③複数の悪人が放置されたまま終わったから
本作には数多くの悪人が登場し、その多くは最終的に死亡していますが、中には最終回まで一切裁かれることのなかったキャラも複数存在します。
例えば九の死亡後、研究所の所長代理に就いた小野寺。元研究所関係者の暗殺任務に能力者の少女三人を派遣した後、遠隔操作で全員処分するという非道をやってのけたにも関わらず、その末路は最後まで不明なままでした。
他の例としては、良太の叔父で生化学教授の柱谷小五郎が、研究パートナーの秋山を突如殺害するという一幕もありましたが、これも「その後」が一切描かれていません。
研究所の陰謀に関わっていそうなキャラが複数生存したまま、主人公達だけ謎の精神世界でハッピーエンドを迎えていても、納得する読者はそれほど多くないでしょう。
④恋愛要素が決着せずに終わったから
村上良太は、10年前に死んだ幼なじみと瓜二つの黒羽寧子に恋心を抱いていたものの、ひょんな誤解から彼女に嫌われてしまいます。
そして、そのタイミングでもう一人のヒロインのカズミに告白されたため、良太はそれを受け入れました。
しかしその後、紆余曲折あって良太に対する黒羽の嫌悪感は解け、最終回の終盤では二人が永遠を誓うように抱き合います。
ここで終わっておけば、恋愛要素だけはきれいにまとまったといえたでしょう。
結論をいうと、カズミの生まれ変わりと思しきキャラが突如割って入り、それに対して良太が「誰だよ?お前」と突っ込む流れで物語が完結します。
死後の世界のような所まできて、なお三角関係が続くという煮え切らない終わり方は、「決着を放棄した」と取られても仕方ありません。
以上が「極黒のブリュンヒルデ」の最終回がひどいと言われた理由ですが、最後に作者コメントを見てみましょう。
「極黒のブリュンヒルデ」の最終回を描いた作者のコメント
極黒のブリュンヒルデの最終回が世に出たあと、岡本先生のSNSにはファンから賛否様々な声が届きました。
そして、一部の声に対しては、先生が直々に返信を行っています。その内容は、簡単にまとめると以下の通りです。
- 描きたい話は大体全部書いた
- 伏線の一部は、回収方法を考えていなかった
- 時間に追われ、構想外の話を急遽追加することもあった
つまり本作は、編集の意向による打ち切りなどの問題はなく、あくまで予定通りに完結したということです。
まとめ:「極黒のブリュンヒルデ」の最終回・終わり方がひどいと言われた真相
本記事では「極黒のブリュンヒルデ」の最終回・終わり方がひどいと言われた理由について解説しました。
ひどいと言われる理由をもう一度以下にまとめます。
- 数々の伏線が未回収のまま終わったから
- ラスボスに全く感情移入できないから
- 複数の悪人が放置されたまま終わったから
- 恋愛要素が決着せずに終わったから
感想は人それぞれですが、それでも「最終回がひどい」という評価はかなり多かったです。
途中までは面白かったんですがね。。。とはいえ、「クソ漫画」と言うわけではなく、個人的には好きな作品です。
確かに最終回はちょっと物足りなかったですが、それでも読む価値はあります。
まだ読んだことがない人は、一度読んでみてください。
尚、「極黒のブリュンヒルデ」のように最終回がひどいと言われる漫画を知りたい方は、以下の記事をどうぞご覧ください。