賛否両論のある「ドラゴンヘッド」ですが、どのような結末だったのか気になりますか?
本記事では、映画化にもなった人気作品「ドラゴンヘッド」の最終回がどのような内容だったのか解説します。
世間一般的に言われる通り、「ひどい最終回」だったのか。なぜひどいと言われるのか。
本記事を読めば、「ドラゴンヘッド」に対する忖度内リアルな評価を知ることができますよ。
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「ドラゴンヘッド」の作品紹介
作品名 | ドラゴンヘッド |
作者 | 望月峯太郎 |
巻数 | 全10巻 |
連載雑誌 | 週刊ヤングマガジン |
連載期間 | 1994年40号~2000年2号 |
~あらすじ~
20世紀最後に放たれた、恐怖の大巨編「世紀末サバイバル」!!修学旅行帰りの新幹線は、突然のトンネル落盤事故によってすべての光を失った……!!闇につつまれ、血みどろになった凄惨な“墓所”。生存者はテル、アコ、ノブオ、3名のみ。ほか全員、即死……。酸素も食料も出口すらも断たれた少年たちは、次第に壊れゆく「心」と闘いながら、動きはじめる。たったひとつの“希望”――「東京に、家族のもとに帰ること」を、生き延びるための支えとして……!!!!
「ドラゴンヘッド」第1巻より引用
「ドラゴンヘッド」は望月峯太郎によるサスペンスホラー漫画作品で、1994年から週刊ヤングマガジンで連載開始、2000年に最終回を迎えました。単行本は全10巻で累計発行部数は650万部を突破。
講談社漫画賞、手塚治虫文化賞、マンガ優秀賞などを受賞したことからも分かるように名作と言われています。
特に物語の序盤から中盤にかけては抜群の面白さ感じさせる展開で、特に序盤のトンネルから脱出するあたりで既に物語の最高潮と評されるような声も見られるほどです。
その序盤にインパクトを残したノブオは、酒鬼薔薇事件やネオ麦茶事件、さらにはオウム真理教といった90年代の猟奇的な事件や出来事を象徴するような個性的なキャラクターでもあり、当時その姿がトラウマになった読者も多いのではないでしょうか。
ドラゴンヘッドの最終回はどんな話?
物語の終盤、やっとの思いで東京の自宅に戻ることができたテル。当然そこには家族の姿はなく、日常を過ごしていた景色も無惨なものとなっていました。
それでも作品を通してテルが思っていたのは、この東京の自宅に戻りたいというシンプルな願いでした。
自宅に書き残されたアコのメッセージを見つけることで、かつて通っていた中学校に向かい、そこで2人は再会を果たします。
その後、何故か東京湾に移動した富士山が噴火しているのを目にします。そんな絶望の状況でもテルは希望を捨てません。未来を想像できるはずだというテルの独白とともに物語は結末を迎えます。
日本に何が起きたのかという説明に関して触れられたのはその少し前の第87話。極秘文書を読み上げているラジオの内容を、テキストで数ページにわたって描かれただけで、このあと世界は滅びるのか、日本は復興するのかは結局描かれないままとなりました。
漫画が連載されていた当時よりも、約30年も経過した今考えてみると、環境破壊や核問題、そして宗教といった人類の真理や世界情勢など、様々なものが絡み合っているストーリーであったのがより実感できるのではないでしょうか。
「ドラゴンヘッド」の最終回・終わり方がひどいと言われる理由
- 結局なんの話かよくわからなかった
- 物語に対する疑問点が多かった
- 未解決の謎がある
「ドラゴンヘッド」の最終回・終わり方がひどいと言われる理由は上記の3つ。
それぞれ解説していきます。
①結局なんの話かよくわからなかった
名作と名高い「ドラゴンヘッド」ですが、序盤の盛り上がりが印象的だっただけに、結局よく分からないまま終わった感が半端ないという意見が多く見られ、まさに賛否両論の内容といえるかもしれません。
それ以外でも「主要キャラクターたちの成長や変化といったものがほとんど無いまま終わった」「伏線が回収されていない」「何がしたかったのか分からない」など、終わり方については批判的な意見も多く見られます。
最終回がひどい漫画として有名でありながらも、具体的なエンディングの内容が思い出せないという読者も多いのではないでしょうか。
「結局なんの話かよくわからなかった」ことが、「ドラゴンヘッド」の最終回がひどいと言われる大きな理由の一つになりました。
②物語に対する疑問点が多かった
「ドラゴンヘッド」では、最終回に近づくにつれて週刊ヤングジャンプ誌上での休載も多くなってきたのは、作者が結末をどうするか悩んでいたからとも噂されています。
さらに作中ではテルが悪夢にうなされるシーンや、すぐに眠くなってしまうアコの症状といったように、まさかの夢オチになるのではないかとも当時は考えられていたようです。
他にも、これだけの災害が起きているのであれば東京が既に致命的な状態なのは予想できるのに、なぜ西日本や東北といった他の地域に向かわないのだという素朴な疑問や、そもそものタイトルにある「ドラゴンヘッド」とは何だったのかにすら触れられていないのも、この作品の後味を微妙にしている要因でしょう。
また、この漫画は2003年に映画化されていますが、テル役:妻夫木聡、アコ役:SAYAKA(神田沙也加)、ノブオ役:山田孝之、仁村役:藤木直人といった豪華なキャスティングです。
ただ、ウズベキスタンで撮影された長期ロケ、VFX技術を用いたリアルな特撮などばかりが注目されることになり、ストーリー展開はごくありふれた抑揚に欠けるものになりました。
結末は原作の漫画とほぼ同じような内容で、映画でも結局ほとんど謎は明かされていません。
③未解決の謎がある
ドラゴンヘッドの舞台となった日本において、何が起きていたのかをストーリーから読み取れる範囲で振り返ってみましょう。
富士山の大噴火をきっかけに日本中に天変地異が発生したと考えるのが最も自然な流れですが、その噴火が自然発生したものなのか、もしくは人為的に起こされたものだったのかは謎のままです。
さらには日本国内以外の外国の様子はどうなっているのか。そして中盤以降に登場した伊豆のおばさんのその後や、ストーリーの鍵を握る存在になると誰もが考えていたはずの頭に傷のある人物たちの正体。
主人公のテルとアコは結局最後までこれらの謎について何も分からないまま終わりを迎えましたが、それは読者も同じです。
良い言い方をすれば、主人公たちの思いとシンクロできたと考えることも可能ですが、読者としてはやはり真相を知りたかったですよね。
気になるのはやはりその後の世界がどうなったかという部分でしょう。一つの考察を挙げると、手がかりになるのは、最終回となった第89話のサブタイトルの「世界の終わりに独りは嫌だ」というもの。
東京湾に姿を見せた富士山の噴火をきっかけに、ますます崩壊が始まる東京で、この状況だけを見れば2人に希望のある未来が残されているとは考えづらいものになります。
それでも必死に未来を考えるテルと、サブタイトルにあるように「この世が終わりだったとしても…独りじゃなくてよかった…テル君といれて…この世の終わりに独りはイヤよ…」と語るアコの姿がそこにはありました。
さらにその2ページ後、頭に傷のある謎の男も「海馬とは竜の落し子のことで、海馬は名前のとおり二匹の龍だ…って…」と謎の言葉を発しています。
やはり物語を通して作者が訴えたかった内容の一つ、こういった極限状態においても人は1人ではないという人間同士の繋がりの大切さを描いていたのではないでしょうか。
「ドラゴンヘッド」最終回の影響と今後の展望
作者の望月峯太郎は1964年、神奈川県出身の漫画家で、デビュー作の『バタアシ金魚』は青春コメディとして大ヒットし、その後実写映画化されています。
その他ではホラー漫画のヒットが多く、1993年に連載が開始した『座敷女』では、ストーカーという概念が一般的になる以前の作品にも関わらず、何者かに執拗に追われる心理的恐怖を巧みに描いたことで高評価されている作品です。
やはりこういった点からも、物語の主人公が感じる恐怖や不安といった心理状態と同じような思いを読者に抱かせる技術のある漫画家と考えられるでしょう。
今回取り上げた「ドラゴンヘッド」に関しては、続編や漫画で描かれたあとのストーリーを作者が語っているようなものは今のところ確認できていません。
世界の荒廃したリアルな様子と巧みな心理描写が特徴で、作品内に当時ブームだったスニーカーを登場させるなど、サブカルチャーとしての側面でも評価の高かった作品です。
作者の思い描いた世界を少しでもイメージできるように、機会があれば他の作品にも目を通しておきたいですね。
まとめ:「ドラゴンヘッド」の最終回・終わり方がひどいと言われた真相
本記事では、「ドラゴンヘッド」の最終回・終わり方がひどいと言われた理由についてまとめました。
理由について、もう一度以下にまとめます。
- 結局なんの話かよくわからなかった
- 物語に対する疑問点が多かった
- 未解決の謎がある
映画化もした「ドラゴンヘッド」ですが、原作最終回は賛否両論でした。
ただ、人気漫画であることに違いはないので、まだ読んだことがない人は一度読んでみてください。
世間一般的に言われるようにひどい最終回だったのか。もしくは新たな発見があり、最高の最終回を迎えた作品になるのか。
それは実際に読んだあなたしかわからないので、「ドラゴンヘッド」をあなた自身が正しく評価する意味でも、一度読んでみてください。
尚、ドラゴンヘッドのように最終回がひどいと言われる漫画を知りたい方は、以下の記事をどうぞご覧ください。