災害漫画「サバイバル」が完結したのですが、何やらひどいと言われているようです。
何がひどいのか。気になる人のために、本記事では「サバイバル」のリアルなマイナス評価をまとめます。
漫画「サバイバル」の作品情報
作品名 | サバイバル |
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作者 | さいとう・たかを |
巻数 | 全10巻 |
連載雑誌 | 週刊少年サンデー |
連載期間 | 1976年 – 1978年 |
~作品紹介~
大地震で、文明がもろくも崩れ去った中で、サトル少年のサバイバルが始まった。 ただ一人、荒野をさすらうその行く手に待ち受けているのは生か死か…。過酷な少年の運命を通して、文明を失った現代人の理性と本能を描いていく。 大地震は現実に起こりうる。あなたは生き抜くことができるだろうか?
「サバイバル」第1巻より引用
漫画「サバイバル」は打ち切りなの!?最終回(結末)がひどいと言われる理由
- リアル過ぎる程の災害描写!
- 登場人物の突然の死が強烈!
- 希望が少なく、ただ過酷な日々を過ごす内容がひどい!
- 心理描写や人間同士の増悪がひどい!
- 災害をテーマにしている事がひどいと言う意見が多い!
「サバイバル」がひどいと言われる理由をまとめました。
それぞれ解説していきます。
理由①:リアル過ぎる程の災害描写!
まず本作は世界規模の大地震が発生してしまい、世界が滅亡してしまったと、衝撃の展開から物語が始まって行きます。
この時点で絶望感があると言う意見もありますが、このサバイバルでは災害の描写があまりにもリアルで酷すぎると言う意見があります。
災害をテーマにしている分に好き嫌いが分かれてしまうジャンルかもしれませんが、この作品では大地震によって引き起こされるだろう災害の被害の全てが余すことなく描かれており、その描写がリアルすぎて受け付けないとする読者も大勢います。
地震によって崩れる建物や、瓦礫によって命を奪われてしまう人の死の描写など、まさに災害をそのまま描いた内容は、読者を選んでしまう内容とも言えるでしょう。
そして災害が起きた際に起こるであろう混乱や騒動に事件などもリアルに描いており、この作品では災害の恐ろしさとおぞましさが描かれているのです。
この作品を見れば災害はどれだけに恐ろしいのかと、また災害で起きるであろう恐怖を伝える作品ゆえに、ひどいと思う読者もいるかもしれません。
理由②:登場人物の突然の死が強烈!
このサバイバルでは登場人物が次から次へと死んでいくシーンが多くあります。その死別があまりにも心をえぐる内容だとする意見も多くありました。
孤独の中で一人生きていく事になるサトルは、誰よりも過酷な状況の中に生きていく事になります。
心許し愛した女性も死んでしまい、心の支えだった愛犬との別れなど、サトルにとっては辛い事ばかり多く、読者の心を蝕む程にサトルの孤独はそれだけ辛酸な描写ともなっています。
それ故に本作には笑える部分は少なく、シリアスで暗く綴られていく内容に加えての、登場人物のあまりの死別などは余計に読者を締め付けていく展開とも言えるでしょう。
死に対して絶望感を抱かせ、サトルの落ち込み具合が伝わってしまうほどの心理描写など、読者によっては、ひどく感じてしまう事でしょう。
理由③:希望が少なく、ただ過酷な日々を過ごす内容がひどい!
この作品の感想の多くでは、希望があまりにも少ないとする意見が多くあります。
まずサトルは最初の頃は無人島で半年ばかりを過ごすことになってしまいと、過酷な生活を送っていく事になるのですが、その無人島生活はあまりにも過酷なサバイバル生活から始まって行きます。
大災害に巻き込まれるまでは普通の少年として生きてきた彼が、唐突に一人で無人島に過ごす事になる展開は、あまりにも過酷な日々となっていきます。
満足に食事をする事も出来ず、風呂に入るどころか、飲み水も確保出来ないサトルは当然に苦しんでいく事にもなります。
また毒キノコを食べて食あたりを起こしたり、熊に襲われて生死を賭けた死闘を繰り広げるなど、その内容はあまりにも希望のない日々と言えるでしょう。
僅かな食料を得ながらにサバイバル知識を身につけていくサトルに微かな希望が芽生えてはいくも、すぐにそれを覆ってしまう程の絶望が訪れてしまい、サトルを休ませることなく続く負の連鎖は、読者にとってはマイナスなイメージになるでしょうね。
理由④:心理描写や人間同士の増悪がひどい!
このサバイバルでは災害がテーマにされており、当然に極限状態における人間の心理面などもリアルに描写されており、作中で描かれていく人間ドラマにも注目があります。
しかしその多くの人間は災害において余裕などは無く利己的でサトルを苦しめていく悪意のある人間が幾人も登場するなど、その内容もまた過酷に描かれてもいます。
サトルに危害を加えようとする人間や、また本来ならば助け合って生きなければいけない中で、互いに殺し合おうとする人間など、追い詰められた人間の悪意なども余すことなく描き、ここまで人間が野獣になれてしまうのかと、あまりにも残酷な一面などが描かれ、それが読者によっては人間不信を加速させる程に、陰鬱な表現ともなっています。
そして心理描写面では一人で災害に見舞われた廃墟進んでいくサトルが心中に抱く想いなども、陰鬱で重い内容が多くあります。
人間はここまで醜いのかと、災害時において略奪や殺し合いをする人間の行動にあきれ果ててしまい、また絶望するなどサトルの心をさらに追い詰めていく内容も、読者にとっては受け入れられない内容とも言えるでしょう。
理由⑤:災害をテーマにしている事がひどいと言う意見が多い!
さてこのサバイバルは日本で起きた数多くの災害を予見していたのではと言われるほどに、この作品の中では地震の恐怖や様々な災害の恐怖が描かれています。
その内容を見て、実際の災害に遭遇してしまった人は、この作品が不謹慎だと言う意見を言うこともあります。
ただこの作品が世に出る前の時代には、大きな歴史的災害はなく、危機管理不足になっていた時代に対しての警告的な意味合いで連載された内容で在り、そして本作では地震を面白おかしく描いているのではなく、そんな災害に人はどう生きていくのかと、それをテーマに描いた作品でもあります。
リアルに描かれた災害の描写は、読者が災害の経験者であれば酷く見えることに間違いは無いでしょう。
しかしこの作品の中で描かれているのは、災害において生きる人の強さで在り、災害の中でも生き抜くことを貫こうとする主人公の抗いの物語でもあるのです。
そんな物語を見るのが辛いと言う読者もいる事は事実なのですが、実際に災害に被害にあった方が見るには、あまりにも受け入れがたい内容かも知れません。
そこで好き嫌いが分かれるのも仕方がありませんが、災害の恐ろしさを伝えてくれる名作でもあるのです。
漫画「サバイバル」がひどいと言われる理由まとめ
- リアル過ぎる程の災害描写!
- 登場人物の突然の死が強烈!
- 希望が少なく、ただ過酷な日々を過ごす内容がひどい!
- 心理描写や人間同士の増悪がひどい!
- 災害をテーマにしている事がひどいと言う意見が多い!