漫画「20世紀少年」の最終回はひどい!?賛否両論の終わり方まとめ

実写映画にもなった大人気漫画「20世紀少年」ですが、実は最終回・終わり方がひどいと言われる作品の一つです。

人気作品ですが、なぜこのような否定的な意見があるのか。

そこで本記事では、マイナス評価に焦点を合わせてまとめました。

「20世紀少年」の最終回・終わり方がひどいと言われる理由を知りたい人は必見です。

目次

「20世紀少年」の作品紹介

作品名20世紀少年
作者浦沢直樹
巻数全22巻
連載雑誌ビッグコミックスピリッツ
連載期間1999年~2006年

~あらすじ~

あの頃、彼らは少年だった。そして今、人類は滅亡する。20世紀を生きてきた少年達は、いかに世界を救い戦ったのか…最後の冒険が、始まる。1997年、ケンヂが営むコンビニへ刑事が訪れた。ケンヂがいつも酒の配達をしている敷島家が、全員行方不明になったのだという。敷島家の集金がまだ終わっていなかったケンヂは、飲み逃げかと落ち込むものの、渋々ビールの空きビンを取りに敷島の家を訪れる。するとそこには、どこかで見たことがあるような、不思議なマークが! 新興宗教の教祖・“ともだち”が企む、世界滅亡の計画は、ケンヂが幼い頃に仲間たちと考えた筋書き通りに進められていた。大人になり、それぞれに暮らしがあるかつての仲間たち。共に悪と戦うことを切り出せないケンヂは、単身“ともだち”の元へ乗り込むが、そこで意外な事実を突きつけられる。おぼろげな記憶。計画が書かれた「よげんの書」の存在。今は散り散りになった、秘密基地の仲間たち。巨大な陰謀に抗い立ち上がったケンヂの行く手を、様々な妨害が待ち受ける――!!

「20世紀少年」第1巻より引用

「20世紀少年」の最終回がひどいと言われる理由

  • “ともだち”の正体への期待と裏切りがひどい
  • 「20世紀少年」の終わり方がひどい
  • 結末が違っているのがひどい
  • 途中まで名作だと思わせてからのギャップがひどい
  • 作者が思い描いた作品のテーマとのズレがひどい

「20世紀少年」の最終回がひどいと言われる理由は上記とおりです。

それぞれ解説していきます。

①“ともだち”の正体への期待と裏切りがひどい

20世紀少年は、全てが謎に包まれた独裁者“ともだち”に関わるストーリーを中心に描いた浦沢直樹のSFサスペンス漫画。

多くの読者はその解明に興味津々でした。

しかし、最終回で正体が「カツマタくん」という比較的地味で目立たないキャラクターだったことが明かされ、読者の期待と大きく異なる結末に失望したという意見が多く見られます。

それまでは回想シーンで描かれる程度で、主人公たちにとっては「友達の友達」な存在のカツマタくん。誰だっけそれ?というのが多くの人の意見だったようで、思い出せないような登場人物が重要なキャラクターの正体だったわけです。

ある意味で、子供の頃に誰しもが経験しているような「友達の友達」くらいでよく分からない存在の人物がいるという感覚や、そういったテーマこそがこの作品の本質に繋がる部分。

とはいえ、終始一貫して作品全体を通して読者が考えていたのは“ともだち”の正体が果たして誰なんだろうという点だったのは事実です。

しかもそんな重要なはずのシーンをたった一言で終わらせてしまったことも含めて、この正体にすんなりと納得できずに肩透かしを食らってしまった人も多かったようです。

そもそも、なぜ“ともだち”の正体がカツマタくんだったのか。正体が誰であるかはという部分は判明した一方で、正体がカツマタくんだった理由に関しては触れられていません。

主人公たちとの深い関わりが描かれることもなく、最終回でカツマタくんが“ともだち”の正体であることが発覚しても、そこで読者としては感情移入はおろか、作品を通しても頭の中には疑問符が残ったままなのではないでしょうか。

そういった謎を残したまま終わってしまうのは、人気が無くなってそのまま急遽打ち切りになってしまうような漫画では珍しい話ではありませんが、本作は7年間に渡って連載された人気作品です。

読者の期待と作品の結末のギャップは埋めてほしかった、そう思われるのも不思議ではないでしょう。

作者の浦沢直樹は「明確な答えを出すのが正解じゃない」というコメントを以前述べていたようですが、そこに関してははっきりしないままに終わったほうが余韻も残り納得できる部分もあります。

ただし本作では“ともだち”の正体を煽ることで連載を続けてきたのだから、そういった言い訳は通用しないはずです。

②「20世紀少年」の終わり方がひどい

②「20世紀少年」の終わり方がひどい

20世紀少年としての最終回、つまり単行本では22巻に該当する部分では、打ち切りすら思わせてしまうような急展開で物語はラストを迎えてしまいます。

主人公であるケンチとカンナの再会もシンプルすぎる描写で、「完」という文字から2ページ続く謎のシーン。

そして最後には「早口言葉です。3回言ってみましょう!」のコメントとともに書かれた「2007年新春、最終章突入!!」の文字。

当時は最終章に本当に続くのか、それともこれはただ早口言葉として書いてあるだけのネタなのかが判断ができずに、謎めいた部分が多いままの終わり方には落胆の声も多くありました。

③結末が違っているのがひどい

③結末が違っているのがひどい

原作でもある通常版の漫画と、映画公開後に出版された完全版で、それぞれ内容に違いがあり矛盾点も生じているのがひどいという意見があります。

具体的な内容としては、本当の最終回となった21世紀少年でのラストシーンで、完全版では以下の内容で数ページ分の加筆がありました。

  • 小学校卒業後にフクベエが死亡
  • カツマタくんがフクベエの情報を集めてフクベエになりきる
  • 少年時代からすでにカツマタくんがフクベエと入れ替わっている
  • ともだちの正体が最初からカツマタくんという設定に変わっている
  • 少年時代のケンジとカツマタくんが友達になるシーンが追加

つまり、最後の部分だけ映画版の結末と同じにして、本編は全く変えていないことから、後から辻褄を合わせたとだけだと感じられる点がいくつか存在していることです。

④途中まで名作だと思わせてからのギャップがひどい

④途中まで名作だと思わせてからのギャップがひどい

本作を読んだ人であれば揃って口にするのが「途中までの盛り上がりは読んでいてとても楽しい」「序盤までの名作感が凄い」といった内容のものです。

最終回の結末は勿論ですが、やや引っ張りすぎたともされる内容や、それに伴って辻褄の合わないと感じられる点が多く存在すること。

そして本作は伏線がとにかく多いとされるストーリーですが、結局それが複雑に絡み合ったまま全く意味が分からず、回収されないままに終わった部分も多いという意見が多くみられます。

例えば主人公であるケンジの姪、カンナのもつ超能力に関して、11巻ではカンナのその超能力が結局何だったのかも分からないまま終わっています。

そしてこのあとの15巻16巻あたりからの「トモダチ歴」以降のグダグダ感を指摘する意見が多く見られます。

さらに当時はPLUTOとの同時連載をしていたこともあり、度重なる休載が目立ったのもこの作品を分かりづらくさせている理由の一つとされています。

伏線や謎の多いストーリーだけに、途中で途絶えてしまうことでストーリーが分からなくなったという人も多かったのではないでしょうか。

また、続・20世紀少年でもよかったはずなのになんでわざわざ21世紀少年といった別タイトルになってしまうのか。

そしてその21世紀少年も、読者にとっては20世紀少年の終わりから半年以上待たせてからの連載となります。

そこまで待たせるからにはもの凄い新展開や、衝撃の新事実に期待するのが当然。

しかし、実際は僅か2巻で完結してしまうというボリュームで、本来であれば本作の重要な結末が含まれているはずの内容としてはやや物足りないものにも感じられてしまいます。

⑤作者が思い描いた作品のテーマとのズレがひどい

⑤作者が思い描いた作品のテーマとのズレがひどい

先程も述べたように、この作品で作者の浦沢直樹が表現しようとしていたテーマは「思い出せそうで思い出せない」という微妙な感覚や、子供時代の小さな過ちがその後に大きな影響を与えるという、ある意味で身近に存在するリアルな恐怖感とも言える内容の解釈です。

しかし、このテーマと“ともだち”の正体に関する謎解きがどうやって結びつくものなのか、回収されなかった伏線の多さや複雑さも含めて、読者には分かりづらく、作者が思い描いていた作品の方向性と読者のイメージが一致しなかったのではないでしょうか。

そういった部分までダラダラと漫画内で説明してしまっている作品というのも決して珍しくなく、人によってはこのくらいが丁度良いという考えも勿論一定数は存在するでしょう。

しかし週刊誌に連載されていた漫画という意味では休載の頻度やストーリーの展開も含めて、やや不親切だったと考えざるを得ません。

それに加えて完全版で加筆をしたことで話を無理やりまとめてしまった事実からも、当初からしっかり着地点を考えていたとはフォローしづらい結論になってしまいます。

深いテーマを思い描いていたからには、読者としてもそれをイメージしやすいような結末を期待するのは必然だったはずです。

やはり“ともだち”の正体を含めて「期待」と「裏切り」という2つのワードが、20世紀少年の最終回がひどいと言われてしまう理由に繋がるのではないでしょうか。

まとめ:「20世紀少年」の最終回・終わり方がひどいと言われる真相

本記事では、「20世紀少年」の最終回・終わり方がひどいと言われる理由についてまとめました。

改めて、もう一度以下にまとめます。

  • “ともだち”の正体への期待と裏切りがひどい
  • 「20世紀少年」の終わり方がひどい
  • 結末が違っているのがひどい
  • 途中まで名作だと思わせてからのギャップがひどい
  • 作者が思い描いた作品のテーマとのズレがひどい

解説した通り、最終回・終わり方に対して否定的な意見を持つ読者は結構います。

とは言っても、「20世紀少年」は実写映画化した人気作。面白いと感じた人は大勢います。

なので、読んだことがない人は、まずは読んでみてください。

実際に読んで、本当に「20世紀少年」の最終回・終わり方はひどいのか、判断してみましょう。

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