「世界がひっくり返る戦いが、必ず来る」――かつて白ひげが頂上戦争で語ったこの言葉は、ワンピースという物語全体における“予言”のような役割を果たしてきました。
『ワンピース』第1147話では、神の騎士団が恐れる“ルフィの怒り”、巨人族支配の動き、そしてスコッパー・ギャバンの決意など、物語が最終局面へと動き出す重要な転換点が描かれました。
そしていま、神の騎士団による巨人族支配の動きや、黒ひげの国家構想など、世界全体を巻き込む大規模な対立構造が現実のものとなり始めています。
本記事では、白ひげが遺した「世界がひっくり返る戦い」への布石として、ルフィがどのようにその運命と向き合っていくのか、また黒ひげ・世界政府・巨人族といった主要勢力の動きから、最終戦争への道筋を徹底考察していきます。
白ひげの予言「世界を巻き込む戦い」とは何だったのか?
頂上戦争で語られた“予言”の全文と背景
白ひげは頂上戦争の最中、「ひとつなぎの大秘宝は実在する」と断言し、いずれ世界を巻き込む巨大な戦いが起こると予言しました。この発言はロジャーの遺志を継ぐ者、すなわち“Dの意志”を持つ存在が世界の真実を暴き、それに対し既存の支配体制が抗う構図を意味していると考えられます。
なぜ白ひげは「戦いは必ず起こる」と断言できたのか?
白ひげはかつて、ロジャーから“Dの意志”について直接問われた描写がありました。自身はラフテルには行っていないものの、ロジャーから“世界の真実”の一部を聞かされていたと考えられます。その上で「戦いは避けられない」と語ったのは、いずれ真実が暴かれる時が来ると確信していたからに他なりません。
“数百年の歴史を背負う者”が意味するものとは?
白ひげは“数百年の歴史を背負って”世界に戦いを挑む者が現れると語りました。これは単に力を持つ海賊ではなく、古代王国の意志やDの血を継ぐ者が、歴史の全容を知ったうえで行動する未来を指しています。その役割を担うのが誰なのか――その問いが物語の中核です。
エルバフ編で見えてきた“戦争の幕開け”――巨人族と神の騎士団
神の騎士団が巨人族を狙う本当の理由
1147話では、神の騎士団が巨人族を“戦闘奴隷”として支配しようとしている動きが明かされました。この動きは単なる戦力確保ではなく、巨人族という「一国レベルの戦闘種族」を先に押さえることで、最終戦争における布陣を決定づける意図があると考えられます。
巨人族は“戦闘奴隷”か、“解放側の切り札”か
かつての戦争で世界政府に利用された歴史を持つ巨人族。再び“戦闘奴隷”として従わされるのか、それともルフィたちと手を結び、“解放側の切り札”として立ち上がるのか。今後の選択によって、巨人族の立場は“支配の象徴”から“革命の象徴”へ変わる可能性があります。
戦いはすでに始まっている――エルバフ編の位置づけ
エルバフ編は、単なる過渡期ではなく、“世界を巻き込む戦い”の実質的な幕開けとして描かれています。神の騎士団が動き出し、巨人族の立場が揺らぎ始めた今、物語は「情報戦・陣取り合戦」の段階に突入。ルフィたちはすでに戦争の渦中にいるのです。
黒ひげが作る“国家”と、世界政府との危険な関係
黒ひげが「世界政府加盟」を目指す理由とは?
黒ひげは単なる海賊ではなく、「国家を築き、レヴェリーに出席する」という明確な政治的野望を持っています。これは支配勢力としての地位を得ることで、表向き合法的に影響力を拡大する狙いです。世界政府の内部から権力を得るという“異質な野望”が、物語に新たな火種をもたすでしょう。
なぜ五老星は黒ひげを受け入れる可能性があるのか
神の騎士団が動き出した今、五老星やイム様は“戦争に勝つこと”を最優先に据えています。黒ひげの戦力やカリスマを一時的にでも利用する価値があると判断すれば、加盟を許可する可能性は十分あるでしょう。たとえ戦後に切り捨てるつもりであっても、勝利のために“悪魔”とでも手を組む覚悟があると思われます。
海軍は分裂する?ソードや黄猿の“内なる正義”
黒ひげの政府加盟を容認すれば、海軍内部に亀裂が入るのは避けられません。ソード、スモーカー、そして黄猿など、独自の正義を貫く者たちが反発し、“分裂”という形で世界政府に対する明確なカウンター勢力となる可能性が浮上します。この分裂こそ、戦争構図の可視化と加速装置になっていくのです。
ルフィはどう変化し、ロジャーを超えていくのか?
ロジャーにできなかった“その先”を歩むルフィ
ロジャーはラフテルに辿り着いたものの、世界を変えるための行動には移りませんでした。病による時間切れや、時代の準備不足が背景にあった可能性も示唆されています。一方でルフィは、より多くの人々の思いや意志を背負いながら“ロジャーの先”へ進んでいく可能性があります。
数百年の歴史とDの意志――ラフテルで知る真実
白ひげの語った「数百年の歴史を背負う者」は、ラフテルに到達した上でその“真実”を知ることが前提と考えられます。ルフィもまた、ポーネグリフを集め、古代兵器や空白の100年の謎に触れることで、世界政府が隠してきた歴史に対峙する存在となっていく可能性が高いと考えられます。
ルフィが“戦う意味”を手にするその瞬間とは?
現在のルフィは、自分や仲間の自由のために戦っていますが、“世界の仕組み”そのものと戦う段階にはまだ至っていません。やがてラフテルで真実を知った時、ルフィが“誰のために”“何のために”拳を振るうのか――その覚悟が定まる瞬間が、最終戦争の幕を開けるきっかけとなるかもしれません。
最終戦争でルフィに味方するのは誰か?集い始める“もう一つの世界連合”
ギャバン、革命軍、巨人族――続々と現れる対抗勢力
現在、麦わら大船団や革命軍、エルバフの巨人族など、世界政府に対抗し得る勢力がそれぞれの理由で動き始めています。ルフィの行動に共鳴するかのように、既存の正義や秩序に疑問を持つ者たちが徐々に集結しており、“もう一つの世界連合”が形作られつつある可能性が見えてきました。
“麦わらの一味”が築いてきた信頼の結晶が戦力となる
ルフィは力で支配せず、出会った者たちとの信頼関係によって多くの仲間を得てきました。その人間関係の広がりが、最終戦争の局面において巨大な戦力となるかもしれません。個々の絆の積み重ねが、世界の構造すら揺るがす“本当の意味での連合”を生む可能性があります。
世界を変えるのは“海賊連合”ではなく“意志の連帯”か
最終局面において重要なのは単なる戦力の足し算ではなく、共通の目的と意志を持った者たちの連帯かもしれません。ルフィはその中心に立つ資質を持つ一方で、誰かの正義を押しつけることもありません。だからこそ、多様な価値観が集う“変革の核”となり得るのです。
まとめ
白ひげが予言した“世界を巻き込む戦い”は、いま確実に現実のものとなりつつあります。
エルバフで動く神の騎士団、黒ひげの国家構想と世界政府の思惑、そして海軍内部の揺らぎ。これらすべてが、最終戦争の幕開けを告げる布石として機能しています。
そしてもし、海軍の良識派――たとえばソード在籍のコビーがルフィ側につくのであれば、かつてのゴッドバレー事件のように、ルフィ=ロジャー、コビー=ガープ、黒ひげ=ロックスという新たな対決構図が浮かび上がるかもしれません。
時代は巡りながら、確実に更新されていきます。ルフィが誰と共に戦い、どんな未来を切り開くのか。
物語はいよいよ最終局面へと進み始めていますね。今後も目が外せません!!
※次回1148話では、ロビンとギャバンの共闘や、神の騎士団の“不死身”の謎がさらに深掘りされる可能性があります。あなたは、最終戦争でルフィに味方するのは誰だと思いますか?