『BORUTO -TWO BLUE VORTEX-』第21話では、ボルトが静かに放った一太刀が、神樹の分裂体・祭との戦いに幕を下ろしました。木ノ葉丸ですら追い詰められた相手を、感情を一切乱すことなく仕留めたその姿には、彼の“現在の強さ”と“内に秘めた覚悟”がにじんでいたように思えます。
そして次に注目されるのが、“第三の神樹”であるジュラの動向です。これまで明確に動きを見せていなかった彼が、ついに表舞台に姿を現す可能性があります。特にジュラは、他の分裂体と異なりボルトを明確に標的としており、今の状況は彼の出現には十分な舞台が整っているとも言えるでしょう。
一方で、サラダはすでに力を使い果たして気を失っており、戦場には木ノ葉丸やミツキ、アラヤといった仲間が残されている状態です。もしジュラが現れた場合、彼らがどこまで対応できるのかも、大きな焦点となりそうです。
前回の詳しい内容は、漫画「ボルト」101話(第2部21話)のネタバレ・考察【サラダ覚醒!万華鏡写輪眼の力とボルトの“焦燥”が交差する瞬間とは?】で解説してます!
この記事では、次の5つの視点に分けて第21話を深掘りしていきます:
- 戦場に残された忍たちの動向
- ジュラの出現予想
- ボルトの宿命
- サラダの想い
- 木ノ葉丸とボルトの関係
木ノ葉丸・ミツキ・アラヤは戦えるのか?
サラダ離脱後、戦場に残された忍たちの布陣とは
サラダが気絶したことで、戦場には木ノ葉丸・ミツキ・アラヤという実力者たちが残る形となっています。いずれも一定の実力を持っていますが、ジュラのような上位の神樹が現れた場合、単独での対応には限界があるかもしれません。連携が鍵となる展開が予想されます。
ジュラの登場により“実力差”が際立つ展開もある?
祭や粒と比べても、ジュラは“格”の違いを感じさせるキャラクターとして描かれています。そのジュラが登場した場合、木ノ葉丸たちが挑んでも太刀打ちできない可能性があります。圧倒的な強さを見せつけることで、ボルトとジュラの対比がさらに明確になる展開も考えられそうです。
木ノ葉丸は再び立ち上がれるのか、それとも…
木ノ葉丸は祭戦で消耗が激しく、現状では満足に戦える状態ではないかもしれません。それでも仲間を守ろうとする姿勢を見せるのか、それともボルトにすべてを託すのか。彼の動向は、22話の展開において精神的な要となる可能性もありそうです。
ボルトは“狙われる運命”をどう受け止めるのか
なぜ神樹たちはボルトだけを狙うのか?
ジュラをはじめとする神樹の分裂体たちは、なぜこれほどまでにボルトを執拗に狙うのでしょうか。大筒木の器であることはもちろん、彼の存在自体に何らかの“進化の鍵”があるのかもしれません。狙われる理由が明かされることで、ボルトという存在の本質に近づく展開も考えられます。
“特異な存在”としての宿命に本人はどう向き合う?
狙われ続けるという状況の中で、ボルトは過度に感情を乱すことなく、むしろ“それを受け入れている”ようにも見えます。逃げることも怒ることもせず、戦場に立ち続ける姿からは、すでに彼が“選ばれた運命”と向き合っている印象を受けます。この静けさが、彼の大きな成長の証ではないでしょうか。
ボルトの“動じなさ”はナルトとも異なる静かな覚悟
かつてのナルトが仲間のために声を上げ、拳を振るったように、ボルトにも“守りたいもの”があります。ただ、ボルトのそれはより静かで、感情を表に出さずに覚悟を固めるタイプです。ナルトとは違う形で忍の道を歩み始めた彼が、ジュラという存在にどう向き合うのか注目されます。
ジュラの出現は確定か?次に動く神樹と戦場の緊張感
“気配”はすでにある?ジュラ登場の布石を読む
これまでの登場タイミングを見る限り、ジュラが姿を現すには十分な流れが整っているように感じられます。祭撃破直後、サラダの戦線離脱、そして周囲の消耗状態。こうした条件が揃った今こそ、ジュラが動き出すには最も効果的な“間”である可能性があります。
ジュラの登場がもたらすのは“戦闘”か、それとも…?
ジュラが現れたとしても、すぐに戦闘に入るとは限りません。彼は言葉を交わすこともある神樹であり、まずはボルトに対して“なぜ狙うのか”を語る場面が描かれるかもしれません。そのうえで、彼の意図が明確になり、場の緊張感が高まっていく展開が予想されます。
戦場は新たな局面へ――次なる焦点はどこに?
ジュラが現れることで、戦場の空気は確実に一変します。これまでとは桁違いの力がもたらす圧に、木ノ葉丸たちはどう動くのでしょうか。そしてジュラの狙いがボルトに集中する中で、次に巻き込まれるのは誰なのか。物語は新たな局面へと進んでいく予感がします。
ボルトはサラダの想いにどう向き合うのか?
サラダの「好き」は届いたのか?
サラダが語った「好き」という言葉は、本人の覚悟とともに発せられたものでした。しかし、戦場の混乱の中で、その気持ちがボルトにしっかり届いたのかは不明です。ボルトがもしその言葉の真意を知ったとき、ただの仲間としてではない新たな感情が芽生える展開もあり得るかもしれません。
今のボルトは“想い”を受け取る余裕があるのか
ボルトは今、狙われる存在として静かに戦っています。その中で、仲間の気持ちや恋心にどれだけ目を向けられるかは未知数です。ただ、サラダが自分を信じて覚醒し、力を使い果たす姿を見た今、彼の中に何らかの“変化”が生まれていてもおかしくはないでしょう。
再会の時、何を語るのか――ボルトの言葉に注目
サラダとボルトの関係は、単なる仲間以上のものへと変化し始めているように感じられます。次に2人が再会した時、ボルトがどんな言葉を返すのかは、多くの読者が注目しているポイントです。想いを受け止めるのか、それとも別の選択をするのか。ボルトの一言が、2人の未来を左右するかもしれません。
木ノ葉丸は祭とボルトに何を見たのか?
“敵にしてやられた”という混乱と、胸を刺す違和感
自分を追い詰めた祭を、目の前の敵が一瞬で斬り捨てた――その現実を前に、木ノ葉丸は戸惑いを覚えていたかもしれません。本来なら助けられたことに感謝すべき場面で、素直に喜べない。敵のはずなのに、なぜか妙なひっかかりが残る。その違和感は、言葉にならないまま胸の奥に残っていそうです。
自分の限界を知る瞬間と、拭えない無力感
何もできず、押され続けた自分。対するあの少年は、迷いも見せず敵を仕留めた。その姿に木ノ葉丸は、自身の力の差をまざまざと見せつけられたはずです。忍としての誇りが胸を締めつける一方で、その手際の良さがどうしても“ただの敵”には思えず、複雑な感情が交錯しているかもしれません。
“本当に敵なのか?”芽生え始める微かな問い
あの少年の背中に、どこか懐かしさを感じたとすれば、それは記憶に抗うような本能の反応だったのかもしれません。たとえ今は“敵”として目の前に現れたとしても、本当にそうなのか――そんな問いが、心の奥に静かに灯り始めていたとしたら。木ノ葉丸の物語は、そこから新たに始まるのかもしれません。
まとめ
静かに放たれた一閃は、祭という強敵を斬り伏せただけでなく、戦場の空気すら変えてしまいました。
そこに現れようとしている“ジュラ”という存在が、さらにその静寂を壊す予感を漂わせています。
ボルトはなぜ狙われるのか。
彼はそれにどう向き合っていくのか。
戦場に残された者たちは、それぞれの想いと立場を胸に、何を選び取っていくのでしょうか。
そして――
助けられた木ノ葉丸の胸に芽生えた“わずかな違和感”は、物語の流れを変える鍵となるのかもしれません。
激動の局面が予感される『BORUTO -TWO BLUE VORTEX-』第22話。
見逃すわけにはいきませんね!!