ジブリ作品の中では少し珍しい、甘酸っぱい恋愛を描いた「耳をすませば」。
実は実写化したのですが、残念ながら「ひどい」と言われているようです。
何がどうひどかったのか?気になる人も多いと思うので、本記事では「耳をすませば」がひどいと言われる理由を解説します。
「耳をすませば」の実写版の否定的な意見を知りたい人は必見です。
「耳をすませば」の実写映画情報
~あらすじ~
スタジオジブリの人気アニメ映画の原作として知られる柊あおいの名作漫画を、清野菜名と松坂桃李の主演で実写映画化。原作漫画とアニメ映画で描かれた中学時代の物語に加え、主人公2人が大人になった10年後をオリジナルストーリーで描く。読書好きな中学生・月島雫は、図書貸出カードでよく名前を見かけていた天沢聖司と最悪の出会いを果たす。しかし雫は聖司に大きな夢があることを知り、次第に彼にひかれていく。そんな聖司に背中を押され自身も夢を持つようになる雫だったが、聖司は夢をかなえるためイタリアへ渡ることに。2人は離れ離れになってもそれぞれの夢を追い、10年後に再会することを誓い合う。それから10年が過ぎた1999年。出版社で働きながら夢を追い続ける雫は、イタリアで奮闘する聖司を想うことで自分を奮い立たせていたが……。大人になった雫と聖司を清野と松坂が演じ、中学時代の2人には映画初出演の安原琉那と「光を追いかけて」の中川翼を起用。監督・脚本は「ツナグ」「約束のネバーランド」の平川雄一朗。
「https://eiga.com/より引用」
原作 | 柊あおい |
---|---|
監督 | 平川雄一郎 |
脚本 | 平川雄一郎 |
主題歌 | 「翼をください」杏 |
キャラクター | キャスト |
---|---|
月島雫 | 清野菜名 |
天沢聖司 | 松坂桃李 |
杉村竜也 | 山田裕貴 |
原田夕子 | 内田理央 |
月島雫(中学生) | 安原琉那 |
天沢聖司(中学生) | 中川翼 |
杉村竜也(中学生) | 荒木飛羽 |
原田夕子(中学生) | 住友沙来 |
高坂先生 | 宮下かな子 |
堀内部長 | 音尾琢真 |
津田みどり | 松本まりか |
高木洋輔 | 中田圭祐 |
月島靖也 | 小林隆 |
月島朝子 | 森口瑤子 |
園村真琴 | 田中圭 |
おじいさん | 近藤正臣 |
Amazonプライムの耳をすませば実写評価は、233件のグローバルレーティングで星3.7でした。
細かい内訳は下記のとおりで、星5つがもっとも多い結果となっています。
星5つ | 43% |
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星4つ | 18% |
星3つ | 19% |
星2つ | 7% |
星1つ | 13% |
「耳をすませば」の実写映画がひどいと言われる理由
- 名曲である「カントリーロード」を歌わない
- キャスティングミス
- キャストの演技力不足
- 天沢聖司のイメージがアニメと大きく違っていた
- ポイントとなる設定が変わっている
- 回想シーンがやたらと多い
- 月島雫が働く職場の環境が見ていて不快
耳をすませばがひどいと言われる理由は上記の7つです。
それぞれ解説していきます。
理由①:名曲である「カントリーロード」を歌わない
ジブリ作品でも有名な「耳をすませば」といえば「カントリーロード」、と誰もがあの名曲を頭に浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実写映画化する際には、映画内でも挿入歌として流れたり、主人公の月島雫がカントリーロードを歌うシーンがあることに期待をしている人が多くいました。
しかし、実際にはカントリーロードの歌は一度も流れることはありませんでした。
そのため、「耳すまといったらカントリーロードじゃないと…」「カントリーロードを歌わないってどういうこと?」など不満に思う人の意見が非常に多く上がっていました。
本作の主題歌はカントリーロードではなく、女優の杏さんが歌う「翼をください」。
「声が綺麗で聴き惚れた」「耳をすませばの雰囲気に合っている」など、杏さんが歌う“翼をください”の曲に対しては高評価なコメントがほとんど。
しかし、それ以上に「カントリーロードが聴きたかった」「がっかり」などと、期待外れだったと感じた人はとても多くいたようです。
理由②:キャスティングミス
本作におけるキャスティングの中で、主人公である月島雫役の中学生時代を演じた安原琉那さんに対して「全然イメージと違う」「男子が憧れるタイプではない」などキャスティングミスだという声が目立ちました。
ジブリ作品のアニメ「耳をすませば」では、中学生の少女であっても色気がある、美人のイメージなど、誰もが憧れを抱くような存在のように描かれています。
しかし、演じた安原琉那さんは「愛嬌はあるが美人ではない」「男子が憧れるタイプではない」など、イメージが合わないと感じた人は多くいたようです。
なお、主人公の月島雫の現在の役を演じた清野菜名さんが、美人であり、中学生の頃は可愛かったのだろうと感じることから、安原琉那さんとのギャップを強く感じてしまったという意見もありました。
また、天沢聖司の現在の役を演じた松坂桃李さんについては、ジブリ作品「耳をすませば」の天沢聖司の声優を担当した高橋一生さんではなかったことにがっかりした人も多くいました。
「高橋一生さんに実写映画でも演じて欲しかった」「なぜ高橋一生さんではないのか…」など疑問や不満に思う人も多かったようです。
理由③:キャストの演技力不足
主人公の月島雫役の中学生時代を演じた安原琉那さんの演技がひどい、セリフが棒読みだったなど、マイナスな意見が多く見受けられます。
また、月島雫の現在の役を演じた清野菜名さんの演技や歌も下手くそだった、と厳しい声もありました。
ジブリ作品のアニメ「耳をすませば」といえば、月島雫が洋楽“カントリーロード”を和訳し、実際に歌を歌うシーンが印象的でもあります。
見どころとも言えるワンシーンの歌ですが、「下手でがっかりした」「これはひどい」など否定的な意見が目立ち、マイナス評価へと繋がる一つの理由ともなってしまったようです。
一方で、天沢聖司役の現在の役を演じた松坂桃李さんの演技は自然で良かったという声が聞かれます。
ただ、松坂桃李さんの演技は評価されているものの、やはりジブリ作品「耳をすませば」の天沢聖司の声優を担当した高橋一生さんに演じて欲しかったといった意見の方が上回り、残念だとマイナスなコメントも多く見受けられました。
理由④:天沢聖司のイメージがアニメと大きく違っていた
ジブリ作品のアニメ「耳をすませば」の天沢聖司は、中学生にしてイタリア留学を決意し親を説得するなど、夢に向かって全力で奮闘するキラキラ輝く存在として描かれています。
しかし、実写映画では夢のあり方に納得できず、思い悩む等身大の青年として描かれていました。
天沢聖司が頑張っているから自分も頑張らなくては…と天沢聖司の存在を励みに頑張ってきた月島雫ですが、10年後の天沢聖司の姿は当時の印象よりも頼り甲斐もなく、見ていてがっかりしたという声もありました。
自分の夢に向かって頑張る姿に憧れを持ちアニメファンからも支持されていた天沢聖司ですが、実写映画での天沢聖司の姿には「期待外れ」「残念」などマイナスな意見が目立ちました。
理由⑤:ポイントとなる設定が変わっている
ジブリ作品のアニメでは、天沢聖司はバイオリン職人になる夢を持っていましたが、実写映画ではチェロ奏者になることを夢見ていました。
あまりにも華やかな世界を夢描く天沢聖司に対して、日本に住む月島雫は「住む世界が違うのではないか」と感じさせられるほどの内容となっていました。
本来はバイオリン職人という裏手としての夢を抱いていたものの、表舞台に立つチェロ奏者になりたいという夢に変更されたことで、アニメ版での天沢聖司の素朴さが薄れてしまっていると感じる人も。
“あの頃”から10年後を描く物語として実写映画が描かれましたが、そもそもの設定が違うことに、あの頃の世界観が台無しだという声は多く、ひどいという声が目立ちました。
理由⑥:回想シーンがやたらと多い
実写映画は、10年後の今を描いている作品となりますが、やたらと回想シーンが多いことで「過去ではなく10年後の話を見せてくれ!」と不満に思う人もいたようです。
本作を初めて観る方のために、過去の作品の中のワンシーンを回想として描写しているのかもしれません。
しかし、回想シーンがやたらと多く、もう少し10年後である現在のストーリーをメインに描いて欲しかったと残念に思う人も多くいました。
回想シーンもアニメ版とほとんど同じ内容であることから、そこまで時間をかける必要性がないのでは…と不満に思う人の声もありました。
理由⑦:月島雫が働く職場の環境が見ていて不快
“あの頃”から10年が経った現在、時代は1998年であり、月島雫は編集者として働いています。
映画内では、冒頭から「有給休暇取れるなんて良い職場ね」という会話や、「こんなに忙しいのになぜ有給を取っているんだ」など、パワハラ上司に怒鳴られるシーンがありました。
さらには「有給は仕事を辞める覚悟でね」とも言われ、2023年現在では許されないような言葉のやり取りが本作にはありました。
確かに1998年であれば、今ほど厳しい規則等がなかったのかもしれません。しかし、実写映画が公開されたのは2022年10月。
現代ではパワハラやセクハラなど、コンプライアンスが厳しくなっている中での公開となったために、「雫の職場が最悪すぎる」「信じられない」「ブラック企業だ」などの否定的な声が多く上がりました。
1998年とはいえ、現在の自分たちの生活に当てはめたり、イメージをしながら映画を鑑賞する人も多いことから、これはひどい、許せないなど、マイナスな意見が多くを占めてしまう結果となってしまいました。
まとめ
本記事では、「耳をすませば」の実写映画がひどいと言われる理由をまとめました。
結論、「耳をすませば」は以下7つの理由でひどいと言われています。
- 名曲である「カントリーロード」を歌わない
- キャスティングミス
- キャストの演技力不足
- 天沢聖司のイメージがアニメと大きく違っていた
- ポイントとなる設定が変わっている
- 回想シーンがやたらと多い
- 月島雫が働く職場の環境が見ていて不快