ディズニー映画の中でもかなり話題になった「リトルマーメイド」。
実は、一部の視聴者から「ひどい」と言われているのですが、なぜだか知っていますか?
知らない人、あるいは気になる人に向けて、本記事では「リトルマーメイド」がひどいと言われている理由を解説します。
「リトルマーメイド」がなぜひどいと言われているのか?知りたい人は必見です。
リトルマーメイドの実写映画情報
~あらすじ~
アンデルセン童話を原作とする1989年製作の名作ディズニーアニメを、「シカゴ」の名匠ロブ・マーシャルのメガホンで実写化したミュージカル映画。海の王国を司るトリトン王の末娘で、世界で最も美しい声を持つ人魚姫アリエル。まだ見ぬ人間界に憧れる彼女は、嵐に巻き込まれた人間のエリック王子を救うため陸に上がる。人間界への思いを抑えきれなくなったアリエルは、海の魔女アースラに提案され恐ろしい取引を交わす。その内容は、3日間だけ人間の姿になる代わりに、美しい声をアースラに差し出すというものだった。主人公アリエル役には新人女優ハリー・ベイリーを抜てきし、エリック王子を「ベラのワンダフル・ホーム」のジョナ・ハウアー=キング、魔女アースラを「ゴーストバスターズ」のメリッサ・マッカーシー、トリトン王を「ノーカントリー」のハビエル・バルデムが演じる。アニメ映画版も手がけた巨匠アラン・メンケンと、「モアナと伝説の海」のリン=マニュエル・ミランダが音楽を担当。
「https://eiga.com/より引用」
原作 | ジョン・マスカーロン・クレメンツ「リトル・マーメイド」 ハンス・クリスチャン・アンデルセン「人魚姫」 |
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監督 | ロブ・マーシャル |
脚本 | デヴィッド・マギー |
主題歌 | 「パート・オブ・ユア・ワールド」ハリー・ベイリー |
キャラクター | キャスト |
---|---|
アリエル | ハリー・ベイリー |
エリック王子 | ジョナ・ハウアー=キング |
セバスチャン(声) | ダビード・ディグス |
スカットル(声) | オークワフィナ |
フランダー(声) | ジェイコブ・トレンブレイ |
トリトン王 | ハビエル・バルデム |
アースラ | メリッサ・マッカーシー |
Amazonプライムのリトルマーメイド実写評価は、239件のグローバルレーティングで星4.0でした。
細かい内訳は下記のとおりで、星5つがもっとも多い結果となっています。
星5つ | 48% |
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星4つ | 21% |
星3つ | 16% |
星2つ | 6% |
星1つ | 8% |
リトルマーメイドの実写映画がひどいと言われる理由
- アリエル役を演じたキャストが黒人だった
- キャストの演技力不足
- サブキャラクターがリアルすぎる
- 声を失った直後なのに歌っている
- 上映時間が長すぎる
- CGのクオリティにがっかり
リトルマーメイドがひどいと言われる理由は上記の6つです。
それぞれ解説していきます。
理由①:アリエル役を演じたキャストが黒人だった
ひどいと言われる理由の最も多い意見として上がっているのが、主人公のアリエルを演じた女優さんが黒人であったこと。
ディズニーアニメのリトルマーメイドに出てくるアリエルは、白人で赤毛のキャラクターです。
実写映画でアリエル役を演じたハリー・ベイリーさんはアメリカ出身の黒人で、アリエル役でありながら髪色はトレードマークである赤ではなく赤みがかった茶色でした。
なお、昨今のディズニー作品は、ポリティカル・コネクトレス(ポリコレ)を重要視していることもあってか、黒人の起用も増えているようです。
実際に、ピノキオの実写映画ではブルーフェアリー役に黒人をキャスティングしたこともありましたし、ピーターパンのティンカーベル役にも黒人俳優が抜擢されました。
なお、視聴者からは「黒人だから嫌」など人種差別をするような意見が上がっている訳ではありません。
ただアニメ版の印象が強く根付いていることで、「アニメのアリエルは白人なんだから実写版でも白人で良いのでは」と疑問や不満に感じる人が多くいたということです。
「モアナと伝説の海」や「プリンセスと魔法のキス」に出てくる“モアナ”や“ティアナ”はアニメ版で黒人として描かれているため、それらの作品を実写化する際には黒人の起用がイメージ通りであるといったような感覚です。
アニメのイメージとは大きく異なることで、アリエル役のキャスティングには否定的な声が殺到することとなってしまいました。
補足として、アニメでは登場することのなかったエリック王子の継母が実写映画には登場しましたが、彼女も黒人女優でした。
しかし、エリック王子は白人。「いっそのことエリック王子も黒人の方でも良かったのでは」という意見もありました。
理由②:キャストの演技力不足
主人公のアリエル役を演じたハリー・ベイリーさんの演技について、否定的なコメントも多数見受けられます。
ハリー・ベイリーさんの歌は素晴らしかった、感動したといった声が多く上がっている中で、演技についてはプロとの差が出ている、と感じた人は少なくはなかったようです。
アニメ版のアリエルは、表情や仕草の表現が豊かであるため、ハリー・ベイリーさんの表現力は少し物足りなかったように感じる人が多数を占めました。
確かにアニメ版のアリエルは美しい歌声の持ち主としてキャラクターが成り立っています。
だからこそ、歌唱力の高いハリー・ベイリーさんが抜擢されたのだろうと感じる人もいますが、歌唱力が素晴らしいだけでなく演技力にも期待したかったと、残念に思う人も多くいました。
理由③:サブキャラクターがリアルすぎる
リトルマーメイドといえば、アリエルのそばにいつもいる「フランダー」と「セバスチャン」も重要な役割を果たしています。
アリエルの良き理解者であり親友であるフランダーは、アニメでは黄色と青色で丸っこい可愛らしい魚として、人気を得ているキャラクターです。
しかし、実写版では可愛らしい面影はなく、黒と白の縞縞模様にやや黄色がかったリアルな魚へと、大きくビジュアルが変わっていました。
また、アリエルのお目付役であるカニのセバスチャンは、アニメでは割とロブスターのような見た目をしていますが、実写版では本物のカニの姿になっています。
初めて実写映画の予告を観た人たちからは「リアルすぎる」「気持ち悪い」「可愛らしさがなくなっている」など、批判的な声が非常に多く上がりました。
映画の中でも、やはりサブキャラクターのリアルさには違和感を感じる人も多く、「ショックだ」「これはひどすぎる」などマイナスな意見が飛び交う結果となってしまいました。
理由④:声を失った直後なのに歌っている
ヴィラン役のアースラとの契約で、人間の足を手に入れた代償として「声」を失うこととなった人魚姫のアリエルですが、声を失ったのにも関わらず、その後すぐに3曲ほど歌うシーンがありました。
「話せないけど、歌うことはできるのか」「歌は心の中の声だから人には聞こえない?」など、疑問に思った人は多くいたようです。
アリエルの生まれ持った美声が、アースラとの契約によって奪われてしまうシーンは、アニメでも見どころともなるワンシーンです。
また言葉が話せなくなったアリエルは、エリック王子の前で必死にジェスチャーをしながら話したいことを伝えていたのも印象的です。
大切な声を失った悲しみなど、感情移入できる大きなポイントであったのにも関わらず、実写版ではすぐに歌い出すシーンに、これはひどいとマイナスな声が多数上がってしまったようです。
理由⑤:上映時間が長すぎる
アニメ版のリトルマーメイドは1時間23分の上映時間なのに対して、実写版では2時間15分の上映時間となりました。
およそ1時間近くも上映時間がアニメ版よりも伸びていることで、映画を鑑賞している人たちからは「長すぎる」「だんだん飽きてくる」など、不満の声が続出しました。
実写映画では、ミュージカル要素も多く盛り込まれていることから、楽しくワクワクしながら鑑賞できる人もいたようですが、「同じような場面の繰り返し」と、間延びしていることに残念に感じた人も少なくはありませんでした。
また、アリエルは幅広い世代から人気を得ており、当然ながら小さなお子様も大好きなプリンセスの一人として支持されています。
そのため、映画館に親子で観に行ったものの、子どもは2時間も座っていられなかった、途中で飽きて寝てしまっていた、といったリアルな声も多くありました。
もう少し小さなお子様も最後まで飽きずに観られるような上映時間や内容であってもよかったのかもしれません。
理由⑥:CGのクオリティにがっかり
過去のディズニー作品の実写映画は、どの映画もCGのクオリティが高く、高評価となった作品が多くありました。
なお、リトルマーメイドは水中のシーンが多いことから、他の作品とはまた違った世界観やCGで、期待値も高まっていたようです。
しかし、水中シーンのCGがとてもひどかったと言う意見は想像以上に多く、マイナスな評価に繋がってしまいました。
特に、水中で涙を流すシーンや、日の光具合など、気になる人が多かったようです。全体的に暗い映像だと感じる人も多く、ただただ見辛い…と不満に思う人もいました。
また、2022年12月にロードショーされ映像美が話題にもなった「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(アバター2)」と公開時期が近かったことも、CGのクオリティの比較がされてしまった原因にもなったようです。
リトルマーメイドと同様に、CGと水中といった部分が共通ともなった「アバター2」は、アバター1作目からCGのクオリティは世間から評価されていました。
2つの作品の上映時期が近かったことも、マイナス意見が飛び交うきっかけとなってしまったのかもしれません。
まとめ
本記事では、「リトルマーメイド」の実写映画がひどいと言われる理由をまとめました。
解説した内容を、最後にもう一度まとめておきます。
- アリエル役を演じたキャストが黒人だった
- キャストの演技力不足
- サブキャラクターがリアルすぎる
- 声を失った直後なのに歌っている
- 上映時間が長すぎる
- CGのクオリティにがっかり